2018/06/28
収入証明書が不要な賃貸物件はどんなものがある?
賃貸を契約する場合、支払能力を判断する材料として収入証明書が必要になります。しかし、人によっては収入証明書を用意できないケースもあることから、収入証明書が不要な賃貸物件もあります。
では、収入証明書とはどんな書類なのか、収入証明書が不要な物件はどんなものがあるのか見ていきましょう。
収入証明書とは収入がわかる書類のこと
収入証明書とは、「課税証明書」「源泉徴収票」「給与明細」などの収入のわかる書類のことを指します。そのため、収入証明書という書類は存在せず、収入証明書とは、これらの書類の総称として使われています。
必要な収入証明書は契約内容によって異なりますが、賃貸物件で必要となる収入証明書は、年間の収入がわかる書類になります。たとえば、課税証明書や源泉徴収票などです。
課税証明書とは、住民税の課税額から、所得金額や扶養家族の人数など、収入と税金に関することが記載されているので、所得や家族構成などを判断することができる書類です。
そして、源泉徴収票は、毎年12月から1月までのあいだに発行されるもので、収入を証明する書類になります。源泉徴収票は会社に努めている場合のみ発行され、自営業や法人役員などの場合は源泉徴収票が発行されないため、代わりに確定申告書の写しを収入証明書として利用することができます。
なお、直近の収入を証明する書類として、給与明細書や賞与明細書も、収入証明書として利用することが可能です。ただし、賃貸物件での契約の場合は、給与明細書などよりも、年間の収入がわかる課税証明書や源泉徴収票のほうが信頼度が高く、入居が認められやすいようです。
収入証明書がないと一般的な物件は借りられない
賃貸物件を契約する際に、収入証明書が必要になる理由としては、入居審査があるからです。基本的に、一般的な賃貸物件では入居審査があり、審査に通らないと入居が認められません。
入居審査では近隣トラブルを起こさないかどうか、人柄もチェックされることがありますが、やはり大きいのは収入面です。家賃を滞納されると、不動産側としては損をしてしまうことになるので、家賃を滞納することなくきちんと支払うだけの支払能力があるかどうかをチェックします。
そのため。収入証明書が提出できなければ、一般的な賃貸物件は借りることができません。ただし、物件によっては収入証明書がなくても入居を認めてもらえるケースもあるため、収入証明書の提出ができない場合は、不動産側にあらかじめ相談しておくことをおすすめします。
マンスリーマンションなら収入証明書が不要
一般的な賃貸物件でも収入証明書が不要な物件はありますが、マンスリーマンションなら基本的に収入証明書を提出する必要がありません。マンスリーマンションの場合は、必要となる書類は、公的身分証明書のコピーのみです。公的身分証明書とは、顔写真が付いているマイナンバーカードやパスポート、免許証などのことを指します。
なぜ、マンスリーマンションは収入証明書の提出が必要ないのかというと、マンスリーマンションの賃料は前払い制であり、賃料を支払うことができなければ契約ができないからです。
たとえば、2ヶ月間マンスリーマンションに住むと想定する場合、契約時に1ヶ月分の賃料を支払うことで、最初の1ヶ月間住むことができます。そして1ヶ月間住み、つぎの1ヶ月分の賃料を支払うことができなければ、1ヶ月で契約は即終了ということになります。
また、マンスリーマンションは短期契約が基本であり、長期で住んでもらうことを前提にしているわけではありません。滞納者は、長期的に住んでいる中で、経済的に余裕がなくなり滞納してしまうケースが多いので、短期契約で滞納することはまずないと想定されているのです。
ほかにも、すぐに契約してすぐに入居しなければならない状況にも対応するため、入居審査が省かれているということもあります。このように、マンスリーマンションはさまざまな理由で、収入証明書の提出が不要の物件となっているのです。
まとめ
- 収入証明書は収入がわかる書類の総称
- 賃貸物件では源泉徴収票など年間の収入がわかる収入証明書が必要
- 収入証明書は入居審査で家賃を滞納しないかどうかの判断材料になる
- マンスリーマンションは収入証明書の提出が不要
基本的に賃貸物件では収入証明書が必要になりますが、中には収入証明書が不要な物件もあります。たとえば事業を開始したばかりだったり、新社会人でいきなり一人暮らしをしなくてはならなくなった場合など、収入証明書が提出できない場合は、あらかじめ不動産側に相談することで、収入証明書が不要な物件を紹介してもらうことができるでしょう。
また、マンスリーマンションなら、基本的に公的身分証明書の提出のみで、収入証明書の提出は不要なので、収入証明書が発行できない人は、マンスリーマンションを検討してみるのもいいかもしれません。
参考