2025/06/03
ホテル生活とは?メリット・デメリットを徹底解説
近年、働き方の多様化やライフスタイルの変化に伴い、ホテルを生活拠点とする「ホテル生活」を選ぶ人が増えています。しかし、いざホテル生活をはじめようと思っても、「本当にメリットはあるの?」「数ある中から、どのホテルを選んだらいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事はホテル生活のメリット・デメリットや1ヵ月の持ち物、費用の相場を徹底解説しています。ホテル生活を検討している方、気になっているけど一歩を踏み出せない方は必見。ぜひ参考にしてください。
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ホテル生活とは?
ホテル生活とは特定の住居を持たず、ホテルを転々としながら持ち家や賃貸住宅と同様の生活を指します。持ち家や賃貸住宅のような固定の住所に縛られることなく、必要に応じて滞在先を変更できる自由度の高いライフスタイルとして注目されています。
最大の魅力は、生活の拠点を持たないことで移動が自由になり、旅行先などで仕事と余暇を両立させられること。家具家電やライフラインが整っているため、引っ越しの手間なく快適に暮らせるのも特長です。
ホテル生活が一般化しつつある背景
ホテル生活が一般化しつつある背景には、働き方改革やリモートワークの定着、ミニマリスト志向が挙げられます。また、ホテル生活に向けたホテル独自のプランも出てきているのも後押ししています。最近では、通勤の負担を減らすために職場近くのホテルを拠点として、通勤時間を自由時間に充てる人も増加中です。
ホテル生活に向いている人
ホテル生活はリモートワーク中心の人が選択しやすいライフスタイルです。例えば、ITエンジニア・Webクリエイター・個人事業主など、場所を選ばずにパソコン1台で完結する仕事の方は、ホテル生活に向いています。また、ホテル生活を楽しむためには、スケジュール管理能力や自己管理のスキルも重要。これらをコントロールできる人もホテルを拠点にした生活に向いているといえるでしょう。
ホテル生活するメリット
ホテル生活するメリットは、主に5つあります。以下で詳しく解説しましょう。
敷金・礼金などの初期費用がかからない
ホテル生活では、一般の賃貸住宅で必要となる敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用はかかりません。ホテルは短期滞在者の宿泊を対象としているため、これらの初期費用が不要なのです。
一般的な賃貸住宅は初期費用に数十万円かかりますが、ホテル生活は日割りの宿泊料金を支払うだけ。まとまった初期費用がないためはじめやすく、経済的な負担も軽減されます。
関連記事:滞在型ホテルとは?特徴・メリット・デメリット・選び方を徹底解説!
家具家電の準備がいらない
一般的なホテルには、テレビ・ベッド・机・エアコン・ドライヤーなどの必要最低限のものが備え付けられているため、大掛かりな引っ越しは必要ありません。また、タオル・歯ブラシ・カミソリなどのアメニティも用意されているので、消耗品にかかる費用も不要です。最低限のものがホテルには揃っているため、転々とホテル生活を楽しめる環境が整っています。
光熱費がかからない
一般的に、ホテルでは電気・ガス・水道といった光熱費が宿泊料金に含まれているため、別途支払う必要はありません。季節や時間を気にせずエアコンや照明を使えるのはメリットといえるでしょう。さらに最近のホテルは、各客室に無料Wi-Fiを完備しているところが多く、LAN接続が可能な客室もあるため、通信費を気にせず快適にインターネットを利用できます。
駅近など、立地のいい物件に住める
ビジネスホテルなどは駅近の立地にある場合が多く、利便性の高さが魅力です。職場へのアクセスがよいホテルを選ぶと移動時間の短縮もできて、日々のストレスの軽減につながります。さらに近隣に飲食店やコンビニがある環境なら、食事や買い物にも困らず快適な生活ができるでしょう。
ホテルのサービスが受けられる
ホテル生活では、24時間対応のフロントサービスや定期的な客室清掃サービスなど、充実したホテルサービスを日常的に利用できます。初めて訪れる土地でもフロントがあることで安心感が得られ、トラブル時にも頼りになる存在に。また、清掃サービスが定期的に入ることで常に清潔で快適な空間を保てます。
ただし長期滞在の場合はホテルによって清掃頻度が異なり、清掃中に外出を求められるケースもあります。事前に清掃頻度を確認し、清掃時間は外出の予定を立てるといいでしょう。
ホテル生活のデメリット
ホテル生活にはメリットがある反面、デメリットもあります。ホテル生活するなら、以下5つのデメリットを把握したうえで検討しましょう。
私物の管理が難しい
一般的なホテルの客室は長期滞在を前提としていないため、収納スペースに限りがあるもの。そのため、私物の持ち込みすぎに注意が必要です。例えば、趣味の物やたくさんの衣類を持ち込むと、室内のスペースが圧迫され、生活しづらくなる恐れも。ホテル生活の魅力は、身軽に移動できること。その利点を活かすためにも、持ち物は必要最小限におさえて、私物の管理を工夫する必要があります。
関連記事:長期滞在向きホテルを選ぶポイントは?ホテルの料金相場や目的別・注意点を徹底解説!
住民票が移せない
ホテルは一時的な生活拠点となるため、基本的には住民票が移せません。条件によっては例外もあるので、ホテル生活を始める前はホテルや都道府県、市区町村の役所に条件を確認しましょう。登録できない場合は実家などに住民票を置くのが得策です。
関連記事:マンスリーマンションに住民票を移してもいいの?住所変更ができるものや滞在する前にやっておくことを解説
友人を部屋に招けない
客室は、基本的に宿泊者しか立ち入ることはできません。宿泊料金は利用人数に基づいて設定されており、ホテルは宿泊者の情報を管理する義務があるからです。もし、宿泊者以外を部屋に招くと消防法の違反やホテルの規約違反となり、違約金の請求や退室を求められる恐れもあります。友人と会うときは必ずホテルのラウンジやカフェなどを利用しましょう。
内装を自由に変更できない
ホテルにある家具は固定されているため、基本的にレイアウト変更ができません。どうしても内装を自分の好みにしたい方は、ホテル生活に窮屈さを感じる場合もあるでしょう。好きな内装で生活したい方は好みの内装のホテルを探すか、ホテル生活を再度検討した方がよいかもしれません。
費用が賃貸物件より高額になりがち
ホテルは宿泊者にさまざまなサービスを提供するため、1ヶ月の賃料が割高になりがちです。例えば、都内のビジネスホテルの場合は、1ヵ月約318,000円(平日7,000円×22日、土日14,000円×8日、コインランドリー200円/日を想定)かかります。
一方、同じ立地や条件でも、賃貸マンションなら110,000円(家賃90,000円、光熱費20,000円を想定)です。ホテル生活の相場が高いと感じる方は、賃貸物件で生活した方が費用のストレスなく過ごせるかもしれません。
ホテル生活で用意しておきたいもの
ホテルには最低限の家具家電やアメニティが用意されているとはいえ、ライフスタイルによって持参するものはさまざまです。以下は、ホテル生活で用意しておきたいものをまとめたので参考にしてください。
【仕事に関するもの】
- ・スーツ、ワイシャツ、靴下、ベルト、カバン
- ・名刺
- ・筆記用具
- ・業務に関する資料
- ・仕事で使用する資料
【デジタル機器】
- ・スマートフォン
- ・ノートパソコン
- ・タブレット
- ・ガジェット
- ・各種充電器
【衣類】
- ・パジャマ
- ・部屋着(スウェットなど)
- ・着替え(洗濯頻度にもよりますが2、3セット以上あると安心)
- ・下着
- ・靴下
- ・靴、サンダルなど
- 室内用のスリッパ
【日用品】
- ・常備薬
- ・衛生用品(マスク、バンドエイド、コンタクトレンズ、メガネなど)
- ・歯ブラシ(ホテルのアメニティにもあるけれど、長期滞在の場合は慣れた歯ブラシの方がよい)
【その他】
- ・身分証明証(運転免許証など)
- ・保険証
ホテル生活の1ヶ月の費用の目安
ホテル生活をするには予算を組むことが重要です。以下は、ホテル生活を1ヵ月間した場合の費用の目安です。ご自身のプランと照らし合わせて判断材料にしてください。
宿泊費 |
307,000円(平日8,500円×22日、土日15,000円×8日) |
食費 |
90,000円(1日3,000円×30日) |
コインランドリー |
6,000円(200円×30日) |
合計 |
403,000円 |
※東京都中央区 最寄駅から徒歩5分 シングルタイプのビジネスホテル
ホテル生活を1ヶ月以上考えているのなら、マンスリーマンションもあり!
ホテル生活は初期費用がかからず、住まいを自由に移動しながら生活できるため、賃貸暮らしでは得られない柔軟性と解放感が魅力です。しかし、1ヵ月以上の滞在となると、宿泊費の負担が重くなってしまうのも事実。
そこで注目されているのが、マンスリーマンションという選択肢です。マンスリーマンションは主な以下の特徴があります。
- ・「生活に必要な」家具家電が揃っている
- ・敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用が不要である
- ・ライフラインやネット回線の手続きは不要である
- ・ホテルと同様に、契約がWebで簡単にできる
1ヵ月のホテル生活で約36万円に対し、マンスリーマンションなら約22万円なのでリーズナブルに利用できます。また、室内にキッチンや洗濯機が完備されているため、食費やコインランドリー費もおさえられます。手軽さとコストパフォーマンスを重視する方は、ホテル生活に近いマンスリーマンションでの生活も検討してはいかがでしょうか。