2025/12/01
イベント時の宿泊はどう選ぶ?タイプ別のおすすめスタイルと失敗しない予約のコツを解説

遠征やライブ参戦、学会や展示会など、イベントに合わせて宿泊先を探す機会は意外に多いもの。しかし、会場から近くて便利な場所を予約したいけど連泊すると費用がかさんでしまったり、予約のタイミングを逃して希望のエリアが満室になってしまったり、宿泊選びで悩む方は多いのではないでしょうか。
本記事では、イベント時の宿泊先選びでおさえておきたいポイントや予約で失敗しないための心得、宿泊スタイルなどを徹底解説します。無理なく、快適に、コストパフォーマンスよく宿泊したい方は必見です。
Contents
イベント時の宿泊を快適にするための5つのポイント
イベント前後を快適に過ごすには、宿泊先の選び方や予約のタイミングが重要です。ここからは、予約時におさえておきたいポイントを5つ紹介しましょう。
イベント会場へのアクセスで選ぶ

イベント会場までの移動時間や交通手段は、宿泊先選びで最優先すべきポイントです。イベント当日は交通機関が混雑し、移動だけで想像以上に時間と体力を使うもの。しかし、徒歩圏内であれば朝の混雑を避けられて、終演後も疲れた体ですぐに休めます。難しい場合は最寄り駅から直通・乗り換え1回以内で行ける範囲だと快適です。また、ライブや野外フェスなど終了時間が遅くなるイベントでは、会場から宿泊先までのルートを事前にシミュレーションしておけば安心できます。
開催日が発表されたら早めに予約する
イベント開催が発表されると同時に、周辺のホテルはすぐに埋まり始めます。特に人気アーティストのコンサートや全国規模のスポーツ大会などでは、開催発表から数日で予約が困難になるケースも珍しくありません。「宿泊先の確保はチケットが取れてから」と考えがちですが、キャンセル可能なプランを選んでおけば先に予約しておいても安心です。早期予約割引が適用される施設も多いため、開催日程が分かった時点で候補をいくつかピックアップし、条件のよい宿泊先をおさえるのが大切です。
価格比較サイトで相場をチェックする
同じエリア・同じ日程でも、予約サイトによって価格が異なることがあります。楽天トラベル・じゃらん・Booking.comなど複数のサイトで比較すれば、数千円単位で差が出ることも。また、イベント開催時は通常よりも宿泊料金が高騰する傾向なので、普段の相場を知っておくことも大切です。ポイント還元やクーポンの有無もチェックして、トータルでお得に予約しましょう。
複数名で参加する場合は1室をシェアする

友人や家族と一緒にイベントに参加するなら、1室を複数人でシェアすればコストを大幅におさえられます。ツインルームや和室、民泊タイプなど人数に合わせた宿泊プランを選ぶとよいでしょう。ただし、施設によっては定員が厳密に決められていたり、追加料金が発生したりする場合もあるため、予約時に人数と料金体系を確認するのが肝心。荷物置き場やベッド数なども事前にチェックしておくと安心です。
長期滞在ならキッチンや洗濯機が付きの物件を選ぶ
1週間以上の連泊になる場合は、キッチンや洗濯機が付いている物件を選ぶと快適さが格段に上がります。毎食外食すると食費がかさみますが、自炊できれば大幅にコストダウンできて栄養バランスも調整可能。洗濯機があれば連泊中も清潔な衣類を保てて、荷物を最小限にできます。
イベント時に利用できる宿泊先と特徴
イベントの宿泊といっても、ホテルから民泊まで選択肢はさまざまです。ここからは、代表的な宿泊タイプを紹介し、それぞれの特徴を解説しましょう。
立地とサービスの安定感を求めるなら「ビジネスホテル」

ビジネスホテルは、アクセスのよさと安心感を重視する方に向いています。会場近くに多く、清掃やアメニティなどのサービスも安定しており、初めての地域でも安心して滞在できるのが魅力。チェックイン・チェックアウトの手続きもスムーズで、朝食付きプランを選べば朝の時間も有効活用できます。
料金は1泊5,000円〜10,000円程度が相場ですが、イベント開催時は値上がりしたり、都市圏だと10,000円以上したりすることも。連泊割引を提供しているホテルもあるため、複数日滞在する場合は事前に確認しておきましょう。
コスパ重視で一人なら「カプセルホテル」
「寝るだけで十分」という一人参加の方には、カプセルホテルが最適です。料金はビジネスホテルに比べて安く、最近は清潔感やデザイン性にこだわった施設が増えている傾向。女性専用フロアや大浴場付きのタイプもあります。
ただし、荷物の保管スペースが限られていたり、他の宿泊者の物音が気になったりする場合もあるため、荷物をコンパクトにして耳栓などの対策をしておくと安心です。
ファン同士で交流したいなら「ゲストハウス」
同じイベント参加者や趣味を共有する仲間との出会いを楽しみたいなら、ゲストハウスが向いています。ドミトリー形式であれば1泊2,000円〜4,000円程度とリーズナブル。共有スペースではファン同士で情報交換や感想を語り合うこともできます。また、キッチンや洗濯機が共有で使える施設が多く、長期滞在にも対応可能。一方で、部屋や設備を他の宿泊者とシェアするため、貴重品の管理や生活リズムの違いに注意しましょう。
仲間と一緒かつ広さを求めるなら「民泊」
グループでイベントに参加する場合は、1軒まるごと貸切できる民泊が便利です。キッチンやリビングが付いているため、食事や打ち上げを楽しめます。イベント後に仲間とグッズを広げて話したり、夜遅くまで盛り上がったりしても周囲に気兼ねすることがありません。また、複数人で割り勘すれば、ホテルよりも安く広い空間を確保できるのも魅力です。
注意点は、鍵の受け渡し方法や、設備のルールが施設によって異なること。事前にハウスルールを把握しておくことが大切です。
参考記事:民泊とは?基礎知識・メリット・デメリット・マンスリーマンションとの違いを徹底解説
イベント遠征の拠点として滞在するなら「マンスリーマンション」

マンスリーマンションは、長期イベントや地方遠征の拠点としておすすめです。キッチン・洗濯機・冷蔵庫などの生活設備が完備されており、長期滞在でも自宅のように過ごせるのが特徴。30日以上から契約でき、物件によっては日割り計算するとビジネスホテルより安く泊まれます。ホテルのような毎日の清掃サービスはありません。しかし、自分のペースで生活できるため、イベント遠征を日常の延長として楽しみたい方には最適です。
参考記事:マンスリーマンションとは?選ばれる理由や借りる際の注意点を解説!
イベント別のおすすめ宿泊スタイル
イベントの種類によって、宿泊先に求められる条件は大きく異なるもの。ここからは、代表的なイベントごとに最適な宿泊スタイルを紹介しましょう。
コンサート・ライブ

夜遅くまで盛り上がるコンサートやライブは、会場からのアクセス重視が鉄則です。帰りの電車が混雑することを考え、徒歩圏内または最寄駅から1駅圏内のホテルを選ぶと安心。同じアーティストのファンが集まりやすいゲストハウスを選べば、交流の楽しみも広がります。また、遠征の場合は、複数公演に備えてマンスリーマンションを拠点にするのもよいでしょう。
野外フェス
野外フェスは朝から夜まで長時間にわたるため、体力回復を重視した宿泊先選びが大切です。例えば、しっかり休みたい方なら大浴場のあるビジネスホテルやカプセルホテルがおすすめ。キャンプ併設型フェスに参加する場合でも、最終日だけはキャンプ地以外に宿泊して疲れをリセットするのが賢い選択です。
スポーツ観戦

スポーツ観戦で宿泊する場合は、試合会場へのアクセスと帰りの混雑回避がポイントになります。例えば、徒歩圏内や隣駅エリアの宿泊先であれば、終電を気にせず試合を最後まで楽しめます。延長戦になっても慌てずに済み、試合後の興奮を仲間と語り合う余裕も生まれるでしょう。部屋を選ぶ際は、応援グッズや購入したグッズを広げられるスペースがあれば試合の余韻に浸る時間も楽しめます。
展示会
展示会に参加する場合、会場へのアクセスと仕事環境の確保が重要です。特にWi-Fiやデスクが完備された広さを考慮すれば資料整理や備品の保管も可能になります。また、長期間の出展や設営を伴う場合は、マンスリーマンションが便利です。自炊や洗濯ができるため、生活リズムを保ちながら展示会に集中できます。
学会・セミナー
学会やセミナーでは、静かに資料を読んだりレポートをまとめたりできる環境と、作業効率を左右する設備の有無を重視しましょう。高速Wi-Fiやデスク&チェアは必須。オンオフ切り替えられるスペースがあれば、より集中できます。また、複数日にわたる学会やセミナーであれば、生活に必要な設備が整ったマンスリーマンションがおすすめ。生活コストをおさえながらイベント中の健康管理にも役立ちます。
イベントの宿泊予約に失敗しないためのコツ
宿泊を伴うイベント参加は、宿泊先の手配でつまずくと「気づいたときには満室していた」「料金が高騰していた」ということにもなりかねません。ここからはその失敗を防ぐためのコツを4点解説します。
イベント発表前から宿泊エリアをチェックしておく

イベントの日程が正式に出る前に、開催候補地周辺の宿泊先をリサーチしまよう。定期的に開催されるイベントや大会なら、過去の開催時期や会場から次回の場所を予測できます。キャンセル無料プランを活用すれば、発表前に仮予約しておいても安心です。開催が確定した瞬間に周辺ホテルが満室になることも珍しくないため、早めの準備が理想の宿泊先を確保できる決め手となります。
会場周辺だけでなく隣駅エリアまで視野に入れる
会場に近い宿泊先は真っ先に埋まるため、隣駅や2〜3駅離れた場所や、乗り換え1回の範囲も候補に入れるのがおすすめです。特に都心部では1〜2駅離れるだけで料金が大きく下がることもあります。Google Mapsで会場からの所要時間や乗り換え回数を確認し、終電時間もチェックしておくと、イベント後の移動も安心。視野を広げれば、選択肢が大幅に増えるのです。
プランの内容やキャンセルポリシーを確認する
予約時に見落としがちなのが、プラン内容やキャンセルポリシーです。朝食の有無、チェックイン・チェックアウトの時間、駐車場の利用可否など、細かい条件が滞在の快適さを左右します。特に重要なのがキャンセルポリシーです。チケットが取れなかった場合や急な予定変更に備えて、いつからキャンセル料が発生するのかを事前にチェックしておきましょう。安いプランほど変更不可やキャンセル料が高いケースもあるため、予定が不確定な場合は「前日までキャンセル無料」の柔軟なプランを選ぶのが肝心です。
長期イベントの場合は1泊ずつ予約せず連泊プランを検討する
3泊以上の長期滞在になる場合、1泊ずつ予約するよりも連泊プランを利用する方がお得です。宿泊先によっては「3泊以上で割引」「週単位のプラン」など、長期向けの特典が設定されているケースもあります。また、ウィークリープランやマンスリープランがある施設なら、さらにコストダウンも可能。長期イベントや複数のイベントにまとめて参加する場合は、滞在全体を通した料金を比較し、最もコストパフォーマンスのよい選択肢を見つけましょう。
イベントの宿泊は快適さ×コスパで選ぶのが正解!
イベント参加を充実させるには安さだけでなく、アクセスや快適さ、プラン内容を含めたバランスが大切です。また、早めの予約と価格比較を心がけて連泊プランやキャンセルポリシーを把握しておけば、宿泊先選びの失敗は避けられます。
「ビジネスホテルの安定感」「カプセルホテルの手軽さ」「民泊の自由度」「マンスリーマンションのコストパフォーマンス」など、それぞれの特徴を理解して目的に合った宿泊スタイルを選んでくださいね。
