2025/02/28
一人暮らしの初期費用はいくら必要?初期費用の種類・相場をおさえる方法を解説します
一人暮らしをしたいけど、「初期費用は、何にいくら必要?」「初期費用をおさえたいけど、どうすればいいか分からない」と悩んでいませんか。初期費用の内訳や相場の把握は、その後の生活の負担を軽減することにつながり、物件選びを左右する要素でもあります。
そこで本記事では一人暮らしの初期費用や相場を詳しく解説し、費用をおさえるためのポイントも紹介します。費用をおさえて一人暮らしをしたい方は必見。ぜひ参考にしてください。
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一人暮らしの物件にかかる初期費用の種類と相場
賃貸物件を契約する際は家賃以外の初期費用が必要であり、相場は家賃の4〜7ヵ月が一般的です。ここでは、初期費用の種類と相場を解説しましょう。
敷金(家賃1~2ヵ月分)
敷金とは、修繕費や未払いに備えるために事前に大家に預ける保証金です。相場は1〜2ヵ月分であり、退去時に問題がなければ返金されます。物件によっては不要の場合もあります。
礼金(家賃1~2ヵ月分)
礼金は大家への謝礼として支払う費用であり、家賃1〜2ヵ月分が一般的です。敷金とは異なり、退去時には返金されません。近年は礼金0円の物件も増えていますが、人気のエリアでは礼金が発生する傾向です。
仲介手数料
仲介手数料とは、物件の紹介や契約手続きの手数料として不動産会社に支払う費用です。手数料の上限は家賃1ヵ月分+消費税であり、法律で定められています。
前家賃
前家賃とは、契約時に翌月分の家賃を前払いするものです。相場は家賃1ヵ月分ですが、物件によっては日割り計算される場合もあります。
火災保険
物件契約時には火災や水漏れなどの損害に備えるため、火災保険への加入が一般的です。保険料は物件によって異なり、2年契約で1〜2万円が相場です。
鍵交換費
防犯対策として入居前に鍵を交換して設置する費用が、鍵交換費用です。鍵の数や防犯性能によって異なり、目安は1〜2万円です。
クリーニング費
クリーニング費は、入居前に室内を清掃するための費用です。物件によっては退去時のクリーニング費用になる場合もあります。相場は1〜3万円です。
保険会社利用料
保険会社利用料(保証料)とは、連帯保証人が頼めない場合に保証会社に支払う費用です。事情があって連帯保証人を立てられない場合は、費用を支払うことで保証会社を利用できます。初回契約時は、家賃の0.5〜1ヵ月分。保証会社によって更新頻度は異なります。
物件以外にかかる一人暮らしの初期費用
一人暮らしの初期費用は、物件以外にも費用がかかります。特に「家具家電・生活用品の費用」や「引っ越し費用」は見逃せません。以下でそれぞれにかかる費用を詳しく解説しているので、参考にしてください。
家具家電の費用
【家具】
家具をすべて新調するなら、約6〜12万円必要です。以下では、一人暮らしに必要な家具の相場をまとめました。
ベッド (マットレス含む) |
3~5万円 |
テーブル |
1~2万円 |
ソファ |
1~3万円 |
テレビ台 |
1万円前後 |
カーテン |
5,000円前後 |
収納ケース |
3,000~1万円 |
【家電】
家電を新調する場合は、約15〜35万円かかります。ただし、物件によっては照明やエアコンは備え付けられている場合があります。以下の表を参考にしてください。
冷蔵庫 |
3~8万円 |
洗濯機 |
3~7万円 |
電子レンジ |
1~3万円 |
炊飯器 |
1万円前後 |
掃除機 |
1万円前後 |
テレビ |
2~5万円 |
ドライヤー |
3,000円~1万円 |
照明 |
1~2万円 |
エアコン (設置工事費も含む) |
5~10万円 |
引っ越し費用
引っ越し業者を依頼する場合、同一市内だと相場は3〜5万円です。しかし、移動距離・時期・荷物の量によって費用は変動します。これらの要因が重なれば相場に加えてプラス料金が発生する可能性も。以下の表は目安として参考にしてください。
距離 |
標準料金 |
土日料金 |
繁忙期 (3~4月) |
閑散期 (10~12月) |
同一市内 |
3~5万 |
3.3~5.5万 |
3.6~6.2万 |
2.4~4.4万 |
近隣県 |
5~8万 |
5.5~8.8万 |
6~10.4万 |
4~7.2万 |
遠距離 (300km以上) |
8~14万 |
8.8~15万 |
9.6万~18万 |
6.4~12万 |
【家賃別】一人暮らしの初期費用のシミュレーション
前述したように、一人暮らしの相場は家賃によって変動があり、家具家電の購入や引っ越しの有無によって異なります。ここでは上記のまとめとして、都心近郊の1K物件を例に、家賃5万円と8万円の初期費用をシミュレーションしてみましょう。
家賃5万円の場合
<条件>
- ・1K(約25平方メートル)
- ・築20年
- ・徒歩15分
- ・保証人あり
費用項目 |
金額 |
敷金 |
5~10万円 |
礼金 |
5~10万円 |
仲介手数料 |
5.5万円 |
前家賃 |
5万円 |
火災保険 (2年契約の場合) |
1.5万円 |
鍵交換費 (標準的な防犯の場合) |
1.5万円 |
クリーニング費用 |
2万円 |
合計 |
25.5~35.5万円 (返金される敷金を除くと20.5~25.5万円) |
家賃8万円の場合
<条件>
- ・1K(約25平方メートル)
- ・築10年
- ・駅から徒歩5分
- ・保証人あり
費用項目 |
金額 |
敷金 |
8~16万円 |
礼金 |
8~16万円 |
仲介手数料 |
8.8万円 |
前家賃 |
8万円 |
火災保険 (2年契約の場合) |
2万円 |
鍵交換費 (高性能な防犯キーの場合) |
2万円 |
クリーニング費用 |
2万円 |
合計 |
38.8~54.8万円 (返金される敷金を除くと30.8~38.8万円) |
表の金額は一般的な相場であり、物件や地域によって異なります。初期費用を知る目安として参考にしてください。
一人暮らしの初期費用をおさえる7つのポイント
一人暮らしの初期費用は、工夫次第でおさえられます。物件選びや引っ越しのタイミング、家具の購入方法を見直すだけで数十万円単位の金額が節約できる可能性も。初期費用をおさえる7つのポイントを以下で詳しく解説しましょう。
敷金・礼金なしの物件を選ぶ
近年、敷金や礼金が不要である「敷金・礼金ゼロ物件」が増加傾向です。ゼロ物件を選べば、初期費用は数万〜数十万円と大幅な節約が可能になります。駅から離れた物件であれば比較的見つけやすいでしょう。ただし、ゼロ物件は家賃が高めに設定されていたり退去時に別途費用が発生したりする場合も。長期間の一人暮らしを想定している場合はトータルコストを考慮して検討する必要があります。
仲介手数料が安い物件を選ぶ
仲介手数料は法律で上限が定められているものの、不動産会社によって金額に差があります。同じ物件でも仲介手数料が無料だったり、半額だったりする場合もあるのです。初期費用をおさえるには、仲介手数料が安い会社や不動産会社のキャンペーンを利用するとよいでしょう。
家賃が安い物件を選ぶ
初期費用は家賃を基準として計算されているため、これをおさえれば初期費用全体の節約にもつながります。例えば、駅から徒歩15〜20分圏内の物件や築年数が古い物件、北向きの物件などは比較的家賃をおさえられる可能性があります。
また、設備面であればオートロックや独立洗面台がない物件を選べば同じエリアでも家賃をおさえられるでしょう。
引っ越し時期を考慮する
繁忙期や週末の場合、引っ越し費用は通常価格より約20〜30%割高になります。一方、人の移動が少ない10〜12月は引っ越し需要が低く、価格は安い傾向です。急ぎの引っ越しでない場合は、平日や閑散期を選ぶと約数万円初期費用をおさえられます。
引っ越しの荷物の量を減らす
引っ越しは、荷物が多いほど費用が高くなりがちです。そのため、事前に運ぶ荷物の量を減らして引っ越せば費用をおさえられます。はじめて一人暮らしする場合、新調した大型家具や家電は新居へ届けてもらうように業者に依頼しましょう。
家具家電や生活用品の費用をおさえる
新品で揃えると高額になりがちな家具家電ですが、中古品やアウトレット商品を活用すれば費用をおさえられます。特に、テレビ台や本棚などの収納用品は、中古品でも十分使えるものが多くあります。新品にこだわらないことも費用をおさえるポイントといえるでしょう。
マンスリーマンションを利用する
転勤や短期の研修など、1年未満の一人暮らしを予定している場合は、マンスリーマンションを検討するのも得策です。マンスリーマンションは敷金・礼金・仲介手数料が不要であり、家具家電は備えつけられているため初期費用を大幅に削減できます。
通常の賃貸物件と比べて家賃は割高ですが、光熱費や通信費も込みなので短期の利用であればトータルコストは経済的です。
期間限定で1年未満の一人暮らしなら、マンスリーマンションがおすすめ!
一人暮らしの物件にかかる初期費用は家賃4〜7ヵ月分、家具家電費用は約20〜50万円かかるもの。一人暮らしをはじめるには、多額の初期費用がかかります。しかし、「1年未満の短期居住」や「お試しで一人暮らしがしたい方」であれば、マンスリーマンションなら初期費用を大幅におさえられるのです。
マンスリーマンションとは、1ヵ月以上の滞在を目的として契約できるマンションです。以下の特徴によりカバン一つですぐに生活できる環境が整っており、初期費用をおさえられる点も魅力的。
- ・敷金・礼金・仲介手数料が不要
- ・生活に必要な家具家電が揃っており、引っ越し費用も不要
- ・ネット環境は完備
- ・契約はWebで簡単
期間限定の一人暮らしであれば、マンスリーマンションも選択肢のひとつとしてぜひご検討ください。
参考記事:マンスリーマンションとは?選ばれる理由や借りる際の注意点を解説