2024/10/31
長期滞在向きホテルを選ぶポイントは?ホテルの料金相場や目的別・注意点を徹底解説!
仕事や旅行、家族との時間を過ごすために長期滞在が必要な場合、ホテル選びは重要なポイントです。しかし、長期滞在向きのホテルを探すのは意外に難しく、「普通のホテルを予約していいのか?」「予算はどのくらい見積もれば?」など、不安な点もあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、ビジネス・観光・家族滞在といった目的別のホテルの選び方や、料金相場などを徹底解説します。また、長期滞在向けのホテルを選ぶ際に気をつけるべきことや、マンスリーマンションとの違いについても詳しく説明します。目的や予算に適した長期滞在先を見つける参考にしてください。
Contents
長期滞在向きのホテルの特徴
長期滞在に適したホテルには、便利な設備やサービスが備わっています。まずは、長期滞在向きホテルの5つの特徴とメリットを解説しましょう。
小さめなキッチンスペースがある
長期滞在向けのホテルには、ミニキッチンを含めた調理設備が備わっています。コンロ・電子レンジ・小型の冷蔵庫が完備され、簡単な自炊が可能。食費を抑えられるだけでなく、自分のペースで気軽に食事ができるため、長期滞在中の食生活の質を高められるのがメリットです。
ランドリーサービスがある
長期滞在向けホテルの多くはランドリールームを完備しているか、クリーニングサービスを提供しています。コインランドリーは24時間利用可能なケースが多く、忙しい滞在中でも洗濯が可能です。また、一部のホテルでは洗濯機や浴室乾燥機能が完備されている客室もあります。洗濯物の量が多くても、天候に左右されず洗濯できる点はメリットです。
連泊や長期滞在向けのプランがある
多くの長期滞在向けホテルでは、連泊割引や長期滞在割引、週単位や月単位での特別料金プランが用意されています。通常の宿泊料金と比べて10〜30%ほど安くなるケースもあるため、1泊あたりの料金を大幅に抑えられるのがメリット。滞在期間が決まっているなら料金プランを比較して、自分に合ったお得なプランを選ぶのがおすすめです。
定期的な客室清掃がある
長期滞在向けのホテルは、滞在中も快適な環境を維持できるよう定期的な清掃サービスが特徴です。通常は週2〜3回程度の清掃が入り、タオルやアメニティも補充されます。また、希望に応じて清掃頻度を調整できるホテルもあります。
Wi-Fi設備が整っている
長期滞在向きのホテルでは、Wi-Fiが無料で利用できるのが一般的です。ビジネス利用はもちろん、動画視聴やSNSの閲覧など、プライベートでも使用できる環境が整っています。ただし、通信速度や接続可能な機器数などはホテルによって異なるため、詳細な情報を事前に確認しておきましょう。
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長期滞在ホテルの料金相場
ここからは、長期滞在向けホテル・マンスリーマンション・ゲストハウスにおける、1ヵ月の料金相場を比較します。以下で詳しくみていきましょう。
長期滞在向けホテルの相場
近年、インバウンド需要などの影響により東京都内のホテル価格が高騰しています。長期滞在のニーズに適したホテルを選んだ場合は、約77万円かかります。客室内にキッチンと洗濯機があり、加えてフルサービスを受けられるため最も費用が高額です。
条件:東京都港区、駅から徒歩8分、洗濯機・ミニキッチン付き、約21平方メートル
月~木曜日宿泊料金 (23,000円) |
414,000円 (23,000×18日) |
土曜日宿泊料金 (32,000円) |
128,000円 (32,000×4日) |
金・日曜日宿泊料金 (28,000円) |
224,000円 (28,000円×8日) |
合計 |
766,000円 |
マンスリーマンションの相場
上記の立地や広さと同じ条件にした場合、マンスリーマンションなら約23万円かかります。ゲストハウスに比べて費用はかかりますが、ホテルと比較すると圧倒的に予算を抑えられる点はメリットです。
条件:東京港区、駅から徒歩10分、約20平方メートル
賃料 (5,700円/日) |
171,000円 (5,700×30日) |
光熱費 (880円/日) |
26,400円 (880×30日) |
住宅保険 |
830円 |
ルームクリーニング (契約時のみ) |
24,200円 |
合計 |
222,430円 |
関連記事:マンスリーマンションの家賃相場はいくら?入居に必要な費用とは
ゲストハウスの相場
ゲストハウスとはドミトリーが一般的であり、キッチンやリビングスペースは他の客と共用の宿泊施設です。長期の一人旅や寝るための部屋を求めている方にはおすすめ。3つの選択肢の中でも費用は最も安く、プライバシーは緩い傾向です。
条件:東京都港区、駅から徒歩10分、個室利用の場合(ただし、キッチン・お風呂・トイレは別)
家賃 |
60,000円 |
共益費 |
3,000円 |
契約手数料 (契約時のみ) |
60,000円 (家賃一か月分) |
住宅保険 |
8,000円 |
鍵発行手数料 |
5,500円 |
クリーニング費 (退去時) |
22,000円 |
合計 |
158,500円 |
以上のことから、長期滞在先によって価格は異なります。1ヵ月未満ならホテルやゲストハウスを、1ヵ月以上滞在する場合はマンスリーマンションがお得でしょう。上記の費用相場を基準に検討してください。
【目的別】長期滞在ホテルを選ぶポイント
長期滞在向けのホテルを選ぶには、滞在目的に適した設備やサービスを備えているかがポイントです。ここからは、ビジネス・観光・家族滞在の3つの目的別に、長期滞在向けホテルの選び方を解説していきましょう。
ビジネス
ビジネス目的の長期滞在では、仕事しやすい環境に加えて移動が便利な場所にあるホテルを選ぶのがポイントです。アクセス面は、オフィスや取引先への交通の便を重視しましょう。駅近であれば急な予定変更にも柔軟に対応でき、コンビニや飲食店が多い立地なら手軽に食事を済ませられます。
設備やサービス面では、デスクワークのスペースが広めの部屋や、Wi-Fi環境が整った共用ラウンジ・コワーキングスペースの有無も確認しましょう。また、クリーニングサービスや朝食の無料提供、ランドリー設備の利用など、ビジネスパーソンに嬉しい特典が付いているプランも要チェックです。
観光
観光目的の長期滞在では、観光スポットへのアクセスがよく、快適な滞在ができるホテルを選ぶのがポイントです。電車やバスなど、公共交通機関の利用が柔軟に選択できる立地だと、より観光を楽しめるでしょう。
設備は、バスタブ付きの広めの客室や、バルコニー・テラス付きの部屋があるホテルだとゆったりと快適に過ごせるもの。広めの客室を選ぶことで旅の疲れを癒す効果が期待できるでしょう。ただし、宿泊費に予算をかけられない方や、寝るだけのスペースがあればよいと考えている方はゲストハウスやカプセルホテルを選ぶのがおすすめです。
家族で滞在
家族で長期滞在するには、部屋の広さと設備の充実度が重要なポイントです。ファミリールームや簡易キッチン付きの部屋は必須。電子レンジや大型冷蔵庫などの設備も客室内にあるか確認しましょう。また、ベビーベッドやベビーカーの貸し出しサービスがあると、荷物を減らせて助かります。特に小さな子どもがいる場合、緊急時の医療機関へのアクセスのよさや、24時間対応可能なフロントの存在も、家族での長期滞在には欠かせないポイントとなるでしょう。
一方、ホテル内で長期滞在する場合は、キッズスペースやプールがあるホテルだと子どもも飽きずに過ごせます。
長期滞在ホテルを選ぶ際に気をつけること
長期滞在向けのホテルを選ぶ際、事前に確認すべきポイントが以下3点あります。トラブルを避け、安心して長期滞在を楽しむために把握しておきましょう。
支払方法とキャンセルポリシーを把握する
長期滞在の場合は支払い金額が大きくなるため、支払方法とキャンセルポリシーは特に注意しなければいけません。以下のポイントを必ず確認しましょう。
【支払い方法について】
・前払い、後払いの選択肢
・分割払いの可否と手数料等
・デポジット(保証金)の有無と金額
【キャンセルポリシーに関して】
・キャンセル料の発生時期と料率
・返金方法と手続きの流れ
・予約変更時の取り扱い
無料でキャンセルできる期限はいつまでなのかを把握し、スケジュールに余裕を持って予約しましょう。
延長や短縮時の手続きについて確認する
長期滞在中は予定変更が発生する可能性も考えられます。延長や短縮に備えて、以下の点を確認しておきましょう。
・延長や短縮の申請方法と期限
・追加料金や返金対応の精算方法
・同じ部屋での継続利用ができるのか
ホテルのホームページや予約サイトで判断できない場合は、直接ホテルに問い合わせましょう。
荷物の配送や保管に関して確認する
長期滞在では多くの荷物を運ぶこともあります。荷物の取り扱いについて、以下の点を確認しておきましょう。
・宅配便の受け取り可能時間
・大型荷物の受け入れが可能か
・チェックイン前・チェックアウト後の一時保管は可能か
事前にこれらの条件を確認すればスムーズな滞在が可能になり、荷物に関する不安を払拭できます。
長期滞在ホテルとマンスリーマンションの違い
長期滞在の選択肢として、ホテルとマンスリーマンションの両方を検討している方もいるのではないでしょうか。ここからは、「設備とサービス」「費用と契約条件」「滞在の自由度」「プライバシーとセキュリティ」の4つの側面から、ホテルとマンスリーマンションの違いを解説します。それぞれの特徴を理解し、自分のニーズに合った滞在先を選びましょう。
設備とサービス
【長期滞在向けホテル】
ホテルは毎日のハウスキーピング・リネン交換・フロントサービスなど、フルサービスを受けられるのが特徴です。客室にはベッド・テレビ・小型冷蔵庫・Wi-Fiなどが備えられていますが、洗濯機は共同のコインランドリーである場合が多いです。
【マンスリーマンション】
マンスリーマンションは、キッチン・洗濯機・冷蔵庫・電子レンジなど生活に必要な設備が整っているのが特徴です。掃除やゴミ出しは自分でするため、ホテルのようなサービスはありません。しかし、長期滞在中でも自分のペースで日常生活を継続できるのが魅力といえるでしょう。
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費用と契約の条件
【長期滞在向けホテル】
ホテルは日単位や週単位での料金設定が多く、連泊割引や長期滞在プランが用意されています。予約手続きも簡単なため、急な利用にも対応可能。滞在期間の変更やキャンセルにも柔軟に対応している点も魅力です。しかし、フルサービスなので全体的に費用は高くなります。
【マンスリーマンション】
マンスリーマンションは一か月以上の滞在が前提であり、その後は日単位での契約が可能です。契約はホテルと同様、Webで完結します。長期利用であれば、月額費用はホテルよりも割安になるケースがほとんどです。ただし、一か月未満の短期利用には不向きであり、物件によっては途中解約すると違約金が発生するケースもあります。
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滞在の自由度
【長期滞在向けホテル】
長期滞在向けホテルは一般的なホテルと同様にチェックインやチェックアウトの時間制限があり、深夜の外出や早朝の帰宅時にはフロントへの一声が必要になることもあります。また、基本的に来客があってもロビーやラウンジでの対応となります。
【マンスリーマンション】
マンスリーマンションは、一般的な賃貸マンションに近い自由度があるため24時間の出入りは自由。来客がある場合は申請すれば宿泊を許可してくれる物件も多々あります。
プライバシーとセキュリティ
【長期滞在向けホテル】
長期滞在向けホテルは、24時間体制のフロントスタッフと監視カメラにより、セキュリティや緊急時の対応は安定しています。ただし、定期的な客室清掃のためスタッフが部屋に入る機会は多く、完全なプライバシーを確保したい場合は清掃頻度の調整が必要になることもあるでしょう。
【マンスリーマンション】
マンスリーマンションは一般的なマンションと同様のセキュリティであり、オートロックや防犯カメラなどの設備は整っています。また、マンスリーマンション運営会社によっては電話での24時間サポート体制があるため、万が一トラブルが起きた際も安心。部屋の出入りは契約者しかいないため、プライバシーの確保には優れています。
関連記事:なぜ「マンスリーマンションは危ない」と言われているの?注意点や選ぶ条件を詳しく解説
1か月以上の長期滞在の場合は、マンスリーマンションがお得で快適!
長期滞在向きのホテル選びは、期間や過ごし方によって選択肢が変わります。ただし、滞在の目的は違っても、期間が1ヵ月以上と決めているならばマンスリーマンションは魅力的な選択肢です。家具家電など生活に必要な設備が充実しているため、まるで自宅のような快適な暮らしを実現でき、長期滞在者のニーズに適しています。
ホテルのような手厚いサービスはありませんが、その分リーズナブルな料金形態です。1か月以上の滞在を検討している方は、ぜひマンスリーマンションの選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。