2025/06/02
入院介護にはマンスリーマンションがおすすめ!メリット、デメリットを詳しく解説!

ご家族が急な入院で、付き添いや面会のために病院近くでの滞在が必要になることも少なくありません。慣れない入院生活を送るご本人を支えるためは、付き添う家族も心身を落ち着ける環境は大切です。とはいえ、遠方の付き添いや長期間の入院介護となると、体力的にも経済的にも負担が大きくなります。そんな悩みを解決する選択肢が、マンスリーマンションです。
本記事は、入院介護でのマンスリーマンションを利用するメリット・デメリットを詳しく解説します。家族のそばにいながら経済的負担を軽減したい方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
入院介護の付き添いにマンスリーマンションが選ばれる理由

マンスリーマンションとは、1ヵ月以上から契約できる家具家電付きのマンションです。一般的な賃貸物件とは異なり、敷金・礼金・仲介手数料の初期費用が不要で、必要最低限の荷物ですぐに生活をはじめられるのが特長です。
入院期間は数週間〜数ヵ月と先が見えにくく、家族の付き添いも長引くケースが少なくありません。このような状況の中、病院近くのホテル滞在だと費用がかさみ、一般的な賃貸物件では初期費用や契約期間が負担になります。さらに、急な入院ではホテルに空きがない、賃貸では入居までに時間がかかるといった問題も起こりがちです。
その点、マンスリーマンションなら「すぐに住める」「期間を柔軟に調整できる」ことから、急な入院や不確定な滞在期間にも対応しやすい選択肢です。自炊や洗濯ができるなど生活機能も整っているため、入院介護中でも自分の生活リズムを保ちやすく、精神的な負担の軽減にもつながります。こうした理由から、マンスリーマンションは付き添いが必要な入院介護シーンにおいて、頼れる滞在先として注目されているのです。
以下でさらに詳しく解説しましょう。
マンスリーマンション・ホテル・一般的な賃貸物件の違い
入院介護のご家族に付き添う際の滞在先として、ホテルや一般的な賃貸物件を検討している方も多いのではないでしょうか。以下では、それぞれの特徴を比較しましょう。
【ビジネスホテル】
ビジネスホテルは予約さえ取れれば即日利用でき、フロントサービスや清掃サービスも充実しています。しかし、食事は基本的に外食となり、洗濯はコインランドリーを利用するためその分の費用も必要。また、プライベート空間が限られているため、長期滞在では窮屈に感じることもあります。
【一般的な賃貸】
一般的な賃貸物件は広い居住空間を確保でき、自由度の高い生活が送れます。ただし、契約には審査や手続きに時間がかかり、2年以上の契約期間が必要になるので、数ヵ月〜1年未満の滞在には不向きです。また、家賃はおさえられますが、敷金・礼金・仲介手数料・引っ越し費用・家具家電購入費用も揃えないといけないので、その分の費用はかさみます。
【マンスリーマンション】

マンスリーマンションは生活に必要な家具家電が完備されており、電気・ガス・水道・ネット環境も開通しているためすぐに利用できます。契約期間は柔軟で、契約締結までWebで完結するほどスムーズ。自炊や洗濯も自分のペースでできるので、日常生活に近い環境で過ごせます。
マンスリーマンション・ホテル・一般的な賃貸物件の費用の比較
以下は、マンスリーマンション・ホテル・一般的な賃貸物件の1ヵ月の費用をまとめた表です。
(※条件:東京都世田谷区 駅から徒歩5分以内)
|
マンスリーマンション |
ホテル |
一般的な賃貸物件 |
|
|
家賃 |
195,000円 (6,500円×30日) |
288,000円 (14,000×8日) (8,000円×22日) |
90,000円 |
|
管理費 |
✕ |
✕ |
5,000円 |
|
光熱費 |
24,000円 (800円×30日) |
✕ |
15,000円 |
|
インターネット費用 |
✕ |
✕ |
5,400円 |
|
合計 |
219,000円 |
288,000円 |
115,400円 |
上記の表から一般的な賃貸物件が一番安く見えますが、これらは月額料金のみ比較した場合です。実際は、賃貸マンションは敷金・礼金・仲介手数料を含めると家賃の4〜6ヶ月分が必要となり、さらに引っ越し費用や家具家電の購入費用もかさむでしょう。
一方、マンスリーマンションは賃料だけ見ると割高ですが、初期費用がかからないことを考慮するととてもリーズナブル。初期費用をおさえつつすぐに生活をはじめたいご家族にとって、コストパフォーマンスがよい選択肢といえます。
入院介護でのマンスリーマンション利用のメリット

ここからは、入院介護の付き添いでマンスリーマンションを利用するメリットを5つ解説しましょう。
初期費用がおさえられる
前述した通り、マンスリーマンションは敷金・礼金・仲介手数料がかかりません。一般的な賃貸と比べると、約数十万円の初期費用をおさえられるのです。急な入院介護で経済的な負担が増える中、初期費用を大幅に削減できることは付き添い家族にとって心強いサポートとなるでしょう。
空室状況により今日から入居できる
マンスリーマンションは一般的な賃貸マンションより契約手続きが簡単で、空室があれば即日入居が可能です。契約手続きもWebや電話で手軽に完結します。入院介護は予測できないタイミングで対応を迫られるケースが多いもの。急に滞在先を探さなければならない状況かつスピード感が求められる場面では、非常に頼りになる選択肢といえるでしょう。
プライベートな空間が確保されている
マンスリーマンションは独立したマンションの一室を利用するため、プライベート空間が確保されています。入院介護は心身に疲労がたまり、病院に寝泊まりすると疲れが取れないもの。また、親族の自宅に泊まらせてもらう場合も、気を遣ってしまい心身は休まりません。マンスリーマンションなら自分のペースで生活でき、誰の目を気にするでもなくしっかりと体を休められます。
家具家電の備え付けがある

マンスリーマンションには生活に必要な家具家電が揃っているため、カバン一つで生活をスタートできます。物件によっては、食器類・タオル・寝具も完備されています。もちろん、家具の新調や引っ越しの段取りをする必要もありません。
ホテルと違って自炊可能で、洗濯も自分のタイミングでできます。入院付き添いに必要な「身の回りの物」だけ持てばよい安心感は大きなメリットといえるでしょう。
ライフラインが開通している
マンスリーマンションは入居当日から、電気・ガス・水道のライフラインが開通しています。Wi-Fiの環境が整った物件がほとんどなのでインターネットの契約も必要ありません。一般的な賃貸物件のように立ち合いや申し込みも不要なため、入居当日から普段通りの生活ができるのも魅力です。
入院介護でのマンスリーマンション利用のデメリット
入院介護の付き添いでマンスリーマンションを利用するメリットがある一方、デメリットもあります。以下5つのデメリットを把握したうえでマンスリーマンションを検討しましょう。
1ヶ月の賃料が割高になりやすい
マンスリーマンションの月額賃料には光熱費やWi-Fi利用料などが含まれているため、一般の賃貸物件に比べて割高な傾向です。半年未満の場合はコストパフォーマンスに優れていますが、1年以上だと経済的に負担になることも。入院期間が長期化する可能性がある場合は、予算計画を立てることが重要になるでしょう。
賃料が前払いである
マンスリーマンションの多くは、契約期間分の賃料を前払いする必要があります。初期費用はおさえられるものの、まとまった金額を一括で用意することは、場合によっては家計の負担になることもあるでしょう。ただし、マンスリーマンション運営会社によっては、月々払いやクレジットカード払いなど柔軟に対応している場合もあります。契約前は支払いスケジュールをしっかりと把握しましょう。
入居前内覧ができない可能性が高い
マンスリーマンションは、ほとんどの物件が事前内覧できないのが現状です。これは内覧希望の物件に現在入居者がいる場合や、内覧対応のためのスタッフの派遣が困難であることが主な要因となっています。ただし、最近ではWebでのバーチャル内覧ができる物件も増えており、詳細な写真により室内の様子を把握できます。現地に足を運ばなくても物件情報を得られるため、吟味して選べます。
壁が薄手な場合がある

マンスリーマンションは建物の構造上、物件によっては壁が薄く、隣の住人の生活音が気になる場合があります。入院介護で疲労が蓄積している状況では、騒音によって十分な休息が取れなかったりリラックスできなかったりすることもあるでしょう。質の高い生活を希望する場合は、できれば鉄筋コンクリート造のマンスリーマンションを選ぶと安心です。
契約人数の上限を超えた宿泊は追加費用が必要になる
マンスリーマンションは契約時に入居する人数を申告する必要があります。ご家族や友人などが立ち寄るだけなら問題ありませんが、宿泊となればその都度管理会社に申告しなければいけません。契約人数を超えた宿泊が発覚した場合は、契約違反として厳重注意を受けたり、最悪の場合は契約解除となったりするリスクもあるので注意しましょう。
入院介護におすすめのマンスリーマンションを契約する7つのステップ

ここからは、実際にマンスリーマンションを契約する7つのステップを解説します。下記の流れを参考にしてより条件のよい物件を選んでください。
ステップ1:物件を探す
まずは、マンスリーマンション運営会社のホームページからお部屋を検索します。この時点で、希望する予算・立地・広さなどを明確にしておきましょう。また、物件やタイミングによってお得なキャンペーンや割引があるので併せて確認してください。
ステップ2:空室状況を確認する
Webサイトの空室カレンダーや問い合わせフォーム、電話で希望日数の空室状況を確認します。もし部屋が満室の場合は、運営会社に希望条件を伝えることで、できる限り希望に見合うプランの提案をしてもらえるケースもあります。
ステップ3:物件の本予約
希望の部屋に空きがあれば、インターネットや電話で本予約に進みます。
ステップ4:お申し込みの手続き
本予約が完了したら、申し込みの手続きに進みます。個人契約の場合は、免許書・パスポート・マイナンバーカード・保険証などの公的身分証から2点を提出します。保険証だけでは通らないケースがあるため、必ず顔写真付きの公的身分証は必須です。
ステップ5:書類を用意して契約する
審査に通過するとメールにて契約書類が送られてきます。契約内容を確認のうえ、署名・捺印したものを郵送もしくはデータを添付して完了です。
ステップ6:入金する
契約締結が完了したら、請求書が送られてきます。初回の利用料金を支払期日までに入金しましょう。入金確認後は契約書や入居案内が郵送、またはメールで送られます。
ステップ7:鍵を受け取り入居する
部屋の鍵はマンスリーマンション運営会社へ直接取りに行くか、キーボックスで受け取るのが一般的です。宅急便や空港のカウンターで受け取るのも可能ですが、有料である場合が多いです。
入院介護で付き添うには、マンスリーマンションは心強い選択肢!

入院介護での付き添いは、予期せぬタイミングで始まり期間も読みづらいもの。そのような状況で付き添うなら、「滞在のしやすさ」と「経済的な負担軽減」が重要です。
マンスリーマンションは生活に必要な家具家電が一式そろっており、契約もスムーズ。突然の入院介護が必要になった際にも、1ヶ月〜1年未満の滞在ならホテルや賃貸マンションよりリーズナブルに宿泊できます。入院介護に付き添うからこそ、自分のペースで生活することが大切です。安心して付き添いできる環境を整えるためにも、マンスリーマンションを選択肢の一つとして検討してはいかがでしょうか。
