2025/04/03
ペットホテルとは?種類・選び方・ホテル以外の代替案も解説
旅行や出張、急な外出などでペットを預けなければいけないとき、ペットホテルは頼れる選択肢のひとつです。しかしはじめて利用する方にとっては、どんな種類があり、何を基準に選べばいいか迷う方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ペットホテルの基礎的な知識・メリット・デメリット・選ぶポイントを解説します。また、ペットホテル以外の代替案も併せてご紹介。安心してペットを預けられる場所を見つけるために参考にしてください。
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ペットホテルとは
ペットホテルとは、飼い主が一時的にペットの世話ができない期間に、食事や運動などの世話をしてくれる施設です。短時間の利用から数日間の宿泊まで対応しており、施設によってはトリミングや健康チェックのサービスをしているところもあります。ペットにとって安心・安全な環境を提供しているため、飼い主が安心して預けられるのが魅力です。
ペットホテルを利用するシーン
ペットホテルは、飼い主がペットと一緒に過ごせない状況で活用されます。主なシーンとして、以下のようなケースがあります。
- ・旅行や出張時
- ・冠婚葬祭や急な外出
- ・入院や体調不良
- ・自宅のリフォームや引っ越し、害虫駆除など
ペットホテルの種類
ペットホテルの種類は主に4つです。ペットの性格や預ける期間に応じて適した施設を選ぶ必要があります。
【動物病院併設型】
獣医師が常駐しており、持病のある高齢のペットや投薬が必要なペットに適しています。24時間体制で、専門的な視点で健康管理をしてもらえる一方、比較的料金は高めです。
【ペットショップ併設型】
アクセスがよい場所にあり、予約が取りやすいのが特徴です。スタッフが多いので遊びの時間も充実しています。しかし、多数のペットを同時に預かるため個別の世話は限定的な場合があります。
【トリミングサロン併設型】
滞在中にシャンプーやカットなどのサービスを受けられるのが特徴です。帰宅前にきれいに整えてもらえるメリットはありますが、比較的小型犬向けの施設が多い傾向です。
【ペットホテル専用型】
預かりに特化した施設で、個室タイプやケージタイプなど選択肢が豊富です。ドッグランやグルーミングサービスなどプレミアム感のあるサービスが特徴ですが、施設によっては予約が取りにくい場合があります。
ペットホテルを利用するメリット
飼い主は安心でき、ペットは快適に過ごせるペットホテル。ここからは、ペットホテルを利用する具体的なメリットを3点解説しましょう。
プロに預けられるので安心できる
ペットホテルの最大のメリットは、動物のプロフェッショナルに世話を任せられることです。獣医師や動物看護師、ペットシッターの資格を持つスタッフがいるホテルなら、ペットの行動や健康状態の異変に敏感に気づけます。持病のあるペットや高齢のペットを持つ飼い主にとって、これらの専門職の知識は大きな安心材料になるでしょう。ペットの性格や普段の生活リズムをスタッフに伝えておけば、より快適に過ごせるよう配慮してもらえます。
料金体系がわかりやすい
ペットホテルの多くは、犬や猫のサイズ・種類・部屋のタイプ・期間によって設定されており、追加オプションも含めてわかりやすい料金体系を採用しています。そのため、利用前に費用を把握しやすいのはメリットです。以下は一般的な料金体系の一例です。
- ・時間預かり:数時間単位で利用できるプラン
- ・1泊プラン:1泊ごとの固定料金で、チェックイン・チェックアウトの時間が決められているプラン
- ・長期プラン:3泊以上や1週間以上の宿泊で割引きが適用されるプラン
これらのプランの基本料金には、食事や排泄の世話、簡単な運動などの基本的なケアが含まれています。
24時間対応してくれるホテルもある
ペットホテルの中には、24時間スタッフが常駐している施設もあります。夜間もスタッフが見守ってくれるため、寂しがり屋のペットや体調管理が必要なペットにとっては安心です。また、急な出張や夜間の外出時に預けなければいけない場合でも、24時間対応のホテルなら深夜や早朝のチェックイン・チェックアウトが可能な施設もあります。24時間体制のホテルは料金が高めである傾向ですが、その分の安心感は何物にも代えがたいといえるでしょう。
ペットホテルを利用するデメリット
ペットホテルは便利で安心できるサービスがある一方、デメリットもあります。ペットと飼い主にとって最適な選択肢をするために、以下3点のデメリットを把握しておきましょう。
環境に慣れず、ストレスを感じることもある
ペットホテルでは、自宅とは異なる環境や他の動物の存在がある中で過ごすため、ペットはストレスを感じる可能性があります。特に初めての利用や、人見知り・場所見知りが激しいペットだと環境の変化に敏感に反応することも。例えばストレスの兆候として、食欲不振・過度の鳴き声・落ち着きのなさなどがあり、中には帰宅後もしばらく普段と違う行動を示すペットもいます。
可能であれば事前に短時間の預かりを試し、段階的に慣らしていくことでストレスを軽減できる場合もあります。
個々のペットの管理が難しい場合もある
多くのペットを同時に預かるホテルでは、スタッフの目が行き届かない瞬間が生じる可能性もあります。特に混雑時期や人気施設、フリースペース型の施設では、一頭一頭に対して細やかなケアが難しくなることが考えられます。持病があるペットや特別なケアが必要なペットだと、要望通りにケアされないリスクもあるでしょう。その場合は、少数預かり型の施設を検討したり、事前にスタッフの対応状況や1匹あたりのケア体制を確認したりして、ペットにとって快適な環境かを見極めましょう。
長期間の利用だと費用の負担が大きい
ペットホテルの費用は日数に応じて増加するため、長期利用すると家計への負担が大きくなります。特に、個室タイプや24時間スタッフ対応のホテル、大型犬や複数のペットを預ける場合は高額になり、その費用は無視できない金額になることも。1週間を超える長期利用の場合は、後述する選択肢を検討しましょう。
ペットホテル選びで確認すべき7つのポイント
ペットホテルを選ぶ際は、設備やサービス内容、スタッフの対応などを確認することが大切です。多様な施設がある中でペットに合ったホテルを見極めるために、ここからは以下7点のチェックポイントを解説しましょう。
預ける部屋のタイプ
ペットホテルの部屋のタイプは、主に「ケージタイプ」と「個室タイプ」があります。ケージタイプは一般的で比較的リーズナブル。ただし、活動スペースが限られているため動き回るのが好きなペットには窮屈に感じることもあるでしょう。一方、個室タイプはゲージよりも広いスペースが確保され、自宅に近い環境で過ごせるメリットがありますが、料金は高めです。預ける部屋を選ぶ際は、ペットの性格や大きさを考慮しましょう。
フードの持ち込み
ペットは環境の変化だけでなく食事の変化でもストレスを感じることがあります。基本的に多くのホテルではフードを提供していますが、いつも食べ慣れたフードを持ち込めるかは重要なチェックポイントです。また、フードの持ち込みが可能であれば、1回分ずつ小分けに工夫するのもおすすめ。スタッフが食事を与えやすくなり、負担がかかりません。
スタッフの資格や経験
ペットホテルのスタッフが動物の専門知識を持っているかどうかも、安心して預けるためのポイントです。例えば、動物取扱責任者・動物看護師・トリマー・ペットシッターなど。緊急時に適切な判断ができる経験豊富なスタッフがいれば、大きな安心材料となります。
ホテルの清潔さと安全性
ホテルの衛生面と安全性は、ペットの健康と居心地に直結します。見学可能なホテルであれば、実際に訪れてチェックすると安心です。以下はチェックポイントの一例です。
【衛生面】
- ・室内やゲージが清掃されているか
- ・トイレや水飲み場がきれいに管理されているか
- ・定期的に換気されているか
- ・消毒や除菌がしっかり行われているか
【安全面】
- ・ケージの作り
- ・脱走防止対策
- ・事故防止のためのルール
料金体系やオプションの有無
ペットホテルの料金体系は施設によって異なります。基本料金に何が含まれているのか、追加料金が発生するサービスは何かを明確に把握しておくことが大切です。例えば、散歩やプレイタイムが基本料金に含まれているのか、それとも別料金なのかなど。また、長期滞在割引や複数頭割引などの特典があるホテルもあります。予算に合わせて選ぶ際は、これらの割引も必ず確認しましょう。
緊急時の対応体制
万が一のペットの体調不良やケガに備え、緊急時の対応体制は把握する必要があります。例えば、「提携している動物病院があるか」「院内にクリニックが併設されているか」「夜間の急病にも対応できる体制があるかどうか」はチェックするポイントです。ペットと離れて過ごすからこそ、緊急時でも適切な対応ができる施設を選べば安心して預けられます。
口コミと評判
実際に利用した人の口コミは、ホテルの実態を知る貴重な情報源です。公式サイトだけでなく、SNSや口コミサイトのレビューをチェックすれば、リアルな評価が分かるもの。ただし、口コミは個人の主観や特定の出来事に基づいている場合もあるため、複数の情報源から総合的に判断することが肝心です。
ペットホテルを利用する以外の選択肢
ペットホテルは、ペットの性格や預ける期間によっては必ずしもベストな選択肢とは限りません。環境の変化に弱いペットや、長期間の利用で費用負担が大きくなる場合など、別の方法を検討した方がよい場合もあるからです。ここからは、ペットホテル以外の3つの選択肢を解説しましょう。
ペットシッターを利用する
ペットシッターは、飼い主が不在の間に自宅でペットの世話をしてくれます。また、複数のペットを飼っている場合も、まとめて世話をしてもらえるので費用面でのメリットも魅力です。ただし、信頼できるシッターを見つけることが肝心。自宅の鍵を預けることになるため、実績や評判をしっかり調べておく必要があります。
知人に預ける
友人や家族にペットを預けるのも選択肢の一つです。ペットと普段から関わりのある人であれば、環境が変わっても比較的ペットのストレスは少ないでしょう。ただし、依頼する際はしっかりとお礼をする心づもりが大切です。知人の都合やライフスタイルによっては負担をかけることになるため、それを想定したうえで預けましょう。
一緒に過ごせる宿泊施設を探す
近年は、ペットと一緒に宿泊できるホテルや旅館・コテージ・マンスリーマンションが増えています。旅行や出張の場合はペットと同行できる施設を選べば、別々に過ごす必要はありません。常にペットの様子が見られるため、飼い主の不安も払拭できます。ペット同伴可の宿泊施設や物件を探す際は、ペット向けの設備やルールを事前に確認すれば心置きなく過ごせるでしょう。
参考記事:ペットと泊まれる宿の種類は?宿以外の選択肢もご紹介!
中長期間滞在するなら、ペットと一緒に過ごせるマンスリーマンションだと安心!
1週間以上の長期出張や転勤、リフォームなどで一時的に自宅を離れる場合は、ペットホテルの利用は費用面で負担が大きくなります。そこでおすすめなのが、「ペット可」のマンスリーマンションです。マンスリーマンションなら自宅のように過ごせる広い空間と、キッチンや家具家電付きで快適な環境が整っています。また、ペットホテルと比べて費用をおさえられるため、コスト面も魅力的。なにより、ペットにとって毎日飼い主と過ごせる安心感により、環境が変わるストレスも軽減できます。
中長期間の滞在を検討している方は、ぜひペット可のマンスリーマンションも検討してみてくださいね。