2025/04/01

民泊とは?基礎知識・メリット・デメリット・マンスリーマンションとの違いを徹底解説!

民泊とは?基礎知識・メリット・デメリット・マンスリーマンションとの違いを徹底解説!

民泊という言葉は聞いたことはあっても、「どんな施設なの?」「他の宿泊施設とどう違うの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。実際に利用したいけど内容や利用方法がわからないと不安になりますよね。

そこで本記事では、民泊の基礎知識や利用するメリット・デメリットを解説しました。また、民泊以外の選択肢も併せて紹介しています。宿泊先で民泊を検討されている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

民泊とは

民泊とは、一般的に個人が所有する住宅(宿泊用に提供された個人宅やマンションの空室)を利用して旅行者などを対象に宿泊サービスを提供する施設を指します。日本国内で民泊を運営するには、平成30年6月15日に制定された住宅宿泊事業法に基づき、住宅宿泊事業者の届出を出す必要があります。

民泊の種別

民泊は下記の3種類に分かれます。

【簡易宿所】

簡易宿所とは、宿泊施設を多人数で共用するために設計された建物に宿泊料を受けて宿泊させる営業であり、下宿営業以外を指します。延床面積が33平方メートル以上とし、営業日数の制限がありません。また、簡易宿所として営業するためには厚生労働省の許可を受ける必要があります。

【特区民泊】

特区民泊とは、国が指定した国家戦略特別区域の宿泊施設に海外の観光客を対象とした宿泊施設です。2泊3日以上の宿泊が最低条件ですが、営業日数の制限はありません。指定されている地域は東京都大田区・大阪府寝屋川市や八尾市・千葉県千葉市などです。

【民泊新法】

民泊新法とは、住宅宿泊事業法に基づいて宿泊施設を1日単位で貸し出すことができ、年間営業日数が180日と制限されたものをいいます。あくまで「住宅」と位置づけられた施設で、旅館やホテルとは大きく異なるのが特徴です。

ホテルや旅館との違い

ホテルや旅館は旅館業法に基づき、法人が運営する宿泊施設です。運営日数に制限はありません。一方、民泊は民泊新法に基づいて運営されており、運営日数は180日を超えないものとされています。旅館業法はホテルのようにフロントを設置し、避難設備についても厳しい基準をクリアすることが大前提です。それに対して民泊新法は旅館業法に比べてフロントを設置する必要がなく、避難設備も簡易的です。

民泊を利用するメリット

ここからは民泊を利用するメリットについて解説しましょう。

ホテルに比べて割安で、宿泊可能である

民泊は従業員を雇わなくてもよく、ホテルのようにフロントを設ける必要もありません。その分人件費をおさえられるので、宿泊費用は安い傾向です。しっかり物件を選べば、より満足度高く宿泊できます。

チェックイン・チェックアウトが手軽である

民泊のチェックインは、該当する部屋のポストの中に鍵が入っているケースが多いです。当日までに送られてきたポストの番号を入力して解錠する方法が一般的です。チェックアウトは、ポストに鍵を戻して閉じるだけ。対面でやり取りする必要がなく、とても手軽にチェックイン・チェックアウトできます。

地域特有の文化に触れられる

民泊では運営者と関われる施設もあるため、食事・交流・現地のアドバイスを受けられることもあります。ガイドブックには載っていない、地域特有の文化を体験できるかもしれません。キッチン付きの宿泊施設の場合なら、地元の市場で買い物して、素材の味を楽しめるのも魅力的。その土地の人々が口にする料理も堪能できます。

民泊を利用するデメリット

民泊はメリットがある一方、デメリットもあります。ここからは民泊を利用する4つのデメリットを紹介します。後悔のない宿泊を叶えるために、デメリットを把握しておきましょう。

物件ごとに設備やサービスのクオリティは異なる

民泊はあくまで個人が所有する住宅なので、どうしても設備・サービス・内装に優劣が出ます。また、ホームページを設けているケースも少ないため、検索サイトの評価や口コミで良し悪しを判断しなければいけません。

安全性が確保されていない物件もある

民泊新法では、運営者が急なトラブルに対応できる体制が必要であると規定をしていますが、決まりを守っていない施設も珍しくありません。また、運営者と気軽に交流できるのが民泊のメリットですが、一方で距離が近すぎることで何らかのトラブルに発展する可能性も。セキュリティ面や運営者との関わりの有無など、事前に調べる必要があります。

近隣トラブルを避けるため、厳しい規則が設けられているケースもある

民泊は異なる文化を持った海外からの宿泊客もいるため、厳しい規則が設けられているケースがあります。特に騒音やゴミ分別のクレームが多く、規則を破ると罰則を受けることも。トラブルの当事者とならないよう、規則やルールは必ず確認して厳守しましょう。

部屋の写真と実際の見た目が違う場合もある

民泊の運営側はできる限り部屋をPRしたいため、現状とは違う写真を載せている施設もあります。掲載されている写真と実際の部屋の見た目や設備が異なるトラブルを避けるために、評価や口コミを必ず確認しましょう。また、疑問があれば運営側に連絡するのも一案です。

民泊とマンスリーマンションの違いは?

民泊は手軽に利用できて価格が安い反面、部屋のクオリティーや安全性が不透明な物件もあります。特に長期間の滞在を検討している方は、日にちを重ねるごとにストレスを感じることもあるでしょう。

そこで、おすすめしたいのがマンスリーマンションの利用です。特に1ヶ月以上の滞在を検討している方は、民泊とマンスリーマンションの違いを把握しておけば選択肢の一つになります。以下は、違いをまとめた表なので参考にしてください。

項目

民泊

マンスリーマンション

宿泊期間

1日から利用可

1ヶ月から利用可

料金体系

一括支払

一括支払

(契約によっては月々支払可能)

サービス

・有事の駆けつけサービス

・火災報知器

・24時間サポート

・Webで内覧可能

・ホテル並みの品質

(物件による)

設備

・台所

・浴室

・洗面設備

・フリーWi-Fi

・家具家電一式

・食器や調理器具

・生活用品

・安定したWi-Fi環境

サポート体制

基本的にサポートなし

・24時間電話でサポート

・多言語にも対応

契約(予約)の手続き

Web

Web

セキュリティ面

・鍵の暗証番号を定期的に変更

・入退室管理システム

(物件による)

・オートロック

・防犯カメラ

上記の表から、マンスリーマンションは長期滞在に向けたサービスや設備が整っているため、安全面やサポート面の信頼は高い傾向です。料金は民泊に比べて比較的高いですが、「泊まる」ではなく「暮らす」ことが目的ならば、マンスリーマンションは選択肢の一つとなります。

参考記事:マンスリーマンションとは?選ばれる理由や借りる際の注意点を解説!

マンスリーマンションは、こんなケースにおすすめ!

マンスリーマンションは、1ヶ月以上かつ短期間の利用を希望する方におすすめです。

  • ・1年未満の出張や転勤
  • ・1ヶ月以上の旅行
  • ・リフォームや建て替えの際の、一時的な仮住まい
  • ・受験勉強や就職活動
  • ・一人暮らしの体験
  • ・同棲の体験

マンスリーマンションは必要最低限の家具家電が揃っているため、カバン一つですぐに生活をスタートできます。また、内覧から契約までWebで完結する手軽さが支持されるポイント。特に1ヶ月から1年未満の滞在であれば民泊よりも安心した生活を送れて、ホテルや賃貸物件よりもコストパフォーマンスがよいのが魅力です。

マンスリーマンションで「アットイン」が選ばれている5つの理由

半年以上の滞在なら、民泊よりも設備やサービスが充実したマンスリーマンションが最適!

民泊は営業日数を180日以内と定められています。1泊から数日の宿泊にはとても便利ですが、半年以上宿泊する場合は、期間が終わると別の宿泊施設を探さなければなりません。

その点、マンスリーマンションは期間の定めがなく、1ヶ月以上から契約可能です。また、家具家電は備え付けで、24時間ヘルプラインサービスもあり宿泊者の不安を解消するサービスが充実しています。民泊を検討している方は、費用面やサービス面でメリットが多いマンスリーマンションも選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

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