2025/07/09

集中できる部屋とは?必須条件・レイアウトのポイント・選択肢を徹底解説!

集中できる部屋とは?必須条件・レイアウトのポイント・選択肢を徹底解説!

「家族や同居人がいて集中できない」「仕事とプライベートを分けたい」。企業でもテレワークが導入され、新しい働き方が定着しつつある近年、このような悩みから集中できる環境を望んでいる方が増えています。

特に小さな子どもがいる家庭の場合は、会議中に子どもが声をかけてきたり、途中でお世話の手を止められなかったりと、仕事の集中を妨げられる場面が少なくありません。このような理由から、自宅のリフォーム・レンタルスペース・マンスリーマンションの活用など、集中できる専用の部屋が注目されています。

本記事は、集中できる環境に必要な条件やレイアウトのポイントを徹底解説します。また、自宅以外に集中できる環境を求めている方に向けて、他の選択肢もご紹介。ご自身に合った集中できる環境を実現するヒントとして、ぜひ参考にしてください。

集中できる部屋の3つの活用シーン

集中できる部屋は、さまざまな場面で活躍します。ここでは、代表的な活用シーンを3つ解説しましょう。

受験勉強する部屋

受験生にとって集中できる部屋の有無は、合否の結果を左右します。多くの受験生が自室で勉強に取り組むとはいえ、家族の話し声やテレビの音などが気になって集中が途切れてしまうことがあります。特に受験期は神経が敏感なので、わずかな物音でも気が散ってしまうもの。勉強に没頭できる静かな環境を整えることで学習の効率が向上し、志望校合格への道が開けます。

仕事部屋

テレワークやリモートワークの普及により、自宅で仕事をする機会が増えています。とはいえ、オフィスとは異なる環境で集中力を維持するのは簡単ではありません。しかし集中できる部屋があればオンとオフの切り替えがしやすくなり、仕事の生産性アップにもつながります。特に、重要な商談やWeb会議がある場合は、静かで整った環境は必須。仕事は生活を支える基盤です。だからこそ集中できる環境が求められており、結果的にメリハリのある働き方が実現します。

参考記事:テレワーク用の個室はどこがベスト?7つの選択肢と選ぶポイントを解説

趣味の部屋

読書・音楽・プラモデル製作など、趣味に没頭できる環境を整えるとより深くその世界観に入り込めて、有意義な時間を過ごせます。さらに、専用の趣味部屋があれば時間を忘れて好きなことに打ち込めるだけでなく、大切な物や道具を安全に保管することも可能。心身のリフレッシュを求める方には、趣味の部屋が欠かせないものとなります。

参考記事:趣味の部屋を持って、人生をもっと豊かに!4つの効果と手に入れる方法をご紹介

集中できる部屋に必要な5つの条件

集中できる部屋を作るには、おさえるべきポイントがあります。以下では、集中できる部屋に必要な条件を5つ解説しましょう。

部屋の整理整頓が行き届いている

部屋が散らかっていると集中力は低下します。これは脳がたくさんの視覚情報を取りすぎて処理しようとするため、作業に向けるべきエネルギーが分散されるからです。部屋や机の上の整理整頓が行き届いていれば視覚的なノイズが減り、目の前の作業に集中しやすくなります。とはいえ、収納が少なければ荷物があふれかえることも。必要なものだけを整理し、手の届く範囲に配置して、それ以外は収納スペースにしまうことがポイントです。収納ボックスや書類整理棚などを上手に活用しましょう。

気温、湿度が適当である

快適な気温や湿度は、集中力を維持するために欠かせない要素です。厚生労働省の「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン 自宅等でテレワークする際の作業環境整備」によると、部屋の室温18〜28度、温度は40〜70%が目安とされています。ただし、感じ方には個人差があるもの。個人の体感や体調、作業内容に合わせて、ご自身にとって快適な温度や湿度を調整することが大切です。

インテリアの色合いを考慮する

色彩心理学の観点から、集中力を高める色として青系統(水色〜紺色)が推奨されています。青色には、心を落ち着かせつつ集中力を向上させる効果があります。部屋に取り入れる際は、壁紙やカーテン、デスク周りの小物などに取り入れましょう。もし原色を取り入れたい場合は小物などのアクセントカラーとしてとどめ、バランスを取るのがおすすめです。

照明の明るさを調整する

集中できる部屋の照明におすすめなのが、「昼光色」です。昼光色の青みがかった爽やかな白い光は覚醒効果があり、集中力を高める効果があります。そのため、勉強部屋や仕事部屋の利用におすすめ。ただし、昼光色は長時間使用すると、目に負担がかかり疲れやすくなる一面も。作業の合間に目を休めたり、状況に応じて照明の色を変えたりすることも大切です。

家具のバランスを調整する

限られたスペースを有効活用するには、家具の選択と配置が重要です。特に、ワンルームや1Kなどのコンパクトな空間で大きい家具を選ぶと圧迫感につながり、集中の妨げになる可能性も。基本となるのは、ベッド・デスク・イス・照明・収納家具です。これらを部屋の広さに合わせて適切なサイズを選び、動線を確保しながら配置します。追加で必要なものを取り入れる際は部屋全体のバランスを考慮し、無駄のない空間づくりを意識しましょう。

集中できる部屋づくりのレイアウトのポイント

部屋のレイアウトを工夫することで、より集中できる環境に仕上がります。ここからはレイアウトのポイントを解説しましょう。

集中力を高めるために、デスクの配置と窓の位置関係を考慮する

集中力を高めるデスクの配置は、主に4パターンあります。

【壁に向かってデスクを配置】

個室や自習室などに多く見られる、一般的な配置です。視野に入るものが限定されるため、作業に没頭しやすくなります。また、限られたスペースを有効活用できるのもメリット。ただし、デスクの奥行きが浅いと壁の圧迫感を感じることもあるため、奥行き60センチ以上のデスクを選びましょう。

【コーナーにデスクを配置】

部屋の角を活用することで前と片側が壁に囲まれ、より集中しやすい環境になります。また、デッドスペースになりがちなコーナーを有効活用できる点も魅力。この場合も、壁向きの配置と同じく圧迫感を感じにくいようにデスクの大きさや形状を工夫しましょう。

【壁を背にしてデスクを配置】

背後に壁があることで心理的に安心感が生まれ、落ち着いて作業できます。また、来客が多い方にもおすすめの配置です。ただし、部屋全体を見渡せる開放感がある一方、視野に入るものが多くなるため、収納を活用して常に部屋をすっきりさせておくのが肝心です。

【窓際にデスクを配置】

窓際にデスクを配置すると自然光を活用できるため、電気代の節約にもつながります。長時間のPC作業で疲労を感じたときにも、窓の外を眺めてリフレッシュができるのも魅力的。ただし、利き手側から光が入ると手元が影になって作業しづらかったり、直射日光によりPCが見えづらくなったりする可能性も。カーテンやブラインドなどで調整する必要があります。

視界をコントロールするために、収納を工夫する

限られたスペースを有効活用するには、視界に入る物をできるだけ減らすのがポイントです。例えば荷物が多い場合は、使用頻度の高いものだけをオープンシェルフに置き、それ以外のものは扉付き収納に入れるなど。収納方法を工夫して空間にメリハリをつければ利便性がよく、集中力アップにつながる部屋に仕上がります。

動線を意識して家具を配置する

スムーズな動線はストレスフリーな環境づくりに欠かせない要素。人が通るのに必要な幅は最低60cm以上とされています。これを下回ると移動のたびにストレスを感じ、集中力が削がれ、部屋が窮屈に見えます。収納やデスクを追加するときは動線をふさがないかを必ず確認し、部屋全体を見渡しながら調整しましょう。

集中ゾーンと休憩ゾーンで部屋にメリハリをつける

人間の集中力は90分が限界とされており、5〜10分ほどの休憩を挟めば生産性が向上します。そのため、室内に「集中ゾーン」と「休憩ゾーン」を設けるのが効果的です。

例えば、集中ゾーンにはデスクと必要最小限のものだけを配置し、休憩ゾーンには座り心地のよいイスやソファ、観葉植物などを置く。ラグで空間を区切って視覚的にゾーニングする。狭い部屋の場合はデスクから振り向くだけで休憩できるよう、背後に休憩スペースを設けるのもおすすめです。ゾーンは小さくてもよいので、メリハリのある空間づくりを意識しましょう。

集中できる部屋を検討する3つの選択肢

ここからは集中できる部屋を検討する際の3つの選択肢をご紹介します。それぞれの特徴や注意点を知り、ライフスタイルに合った方法を選びましょう。

自宅の部屋を増築する

自宅に集中できる部屋を作る方法として、増築やリフォームが一般的です。戸建ての場合は庭やガレージの一部を活用した増築、使用頻度の低い部屋の改装などが挙げられます。マンションの場合は、間取りの変更や部屋の分割によって専用スペースを確保できます。

ただし、戸建ては建ぺい率や容積率の制限、マンションは管理規約により、希望通りの改装ができない場合もあるため注意しましょう。

レンタルスペースを利用する

すぐに集中できる環境が必要な方には、レンタルスペースが便利です。時間単位や日単位で個室を借りることができ、Wi-Fi・電源・デスク・イスなど作業に必要な設備が整っています。必要なときだけ利用できるため、不定期で利用したい方にとっては魅力的です。ただし、使用頻度が高ければその分費用もかさみ、人気の施設は予約が取りにくいことも。スケジュール管理と合わせて計画的に利用しましょう。

マンスリーマンションを借りる

継続的に集中できる環境が必要な方や、集中したい期間が長期にわたる場合はマンスリーマンションがおすすめです。マンスリーマンションは1ヵ月以上から契約でき、家具や家電、Wi-Fiが完備されているため、すぐに快適な環境で作業をはじめられるのが魅力。また、契約期間を自由に設定できるため、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる選択肢といえます。自宅とは別の空間に身を置くことでオン・オフを切り替えやすく、生産性の向上が期待できるでしょう。

ただし、地域や物件によっては利用料が高めに設定されている場合もあるため、予算とのバランスを考えて検討する必要があります。

参考記事:マンスリーマンションとは?選ばれる理由や借りる際の注意点を解説!

参考記事:意外と知らない!?マンスリーマンション利用者のこんな使い方!

集中できる部屋で生産性を高めたい方は、マンスリーマンションという選択肢も!

集中力を維持して作業の生産性を高めたい方は、環境を整えることが大切です。周囲の雑音をシャットアウトできる部屋を選び、家具の配置や整理整頓を工夫するだけでも驚くほど集中力は変わります。ただし、「自宅では集中できない」「自宅を増築・リフォームできない」という方もいるでしょう。そのような方は、マンスリーマンションを活用して「集中できる場所を別に持つ」という選択肢もおすすめです。

実際に、仕事に集中したいビジネスパーソンや受験を控えた学生など、多くの人が短期間だけマンスリーマンションを利用して、集中できる環境を実現しています。ライフスタイルや予算と照らし合わせ、ご自身に取ってベストな集中できる部屋の形を見つけてくださいね。

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