2019/11/27

マンスリーマンションとサービスアパートメントの違いを徹底比較!

マンスリーマンションとサービスアパートメントの違いを徹底比較!

日本では、短期間だけ家を借りたい場合、手軽に借りられるマンスリーマンションがよく利用されています。また、海外から出張や月単位での滞在の場合は、サービスアパートメントも人気です。どちらもホテルに滞在するよりは格安で、家電や家具が用意されている上、キッチンなどが備え付けられているため自炊することが可能です。

しかし、マンスリーマンションもサービスアパーメントも、普通に賃貸住宅を契約するよりは手軽に借りることができますが、家具・家電はレンタルという形となるため、一般的な賃貸住宅よりも家賃は高めとなります。

今回は、マンスリーマンションとサービスアパートメントの概要から、それぞれの契約方法・サービス・料金などの違いまで詳しく紹介します。

1.マンスリーマンションとは?

マンスリーマンションは、主に1ヶ月〜1年の契約ができるマンションです。一般的に1年未満の短い間の住居として人気です。単身者の利用が多いため、ワンルームの物件が多いですが、家族向けの物件もあります。

敷金や礼金は不要で、すぐに入居できることがメリットです。水道や電気、インターネットなども契約手続きをしなくても、入居当日からすぐに使用できます。

「引っ越しやリフォームで一時的に住む」「月単位の出張で利用する」「旅行で滞在する」といった目的で利用されることが多い傾向にあります。

2.サービスアパートメントとは?

サービスアパートメントは、マンスリーマンションと同様に、1ヶ月〜1年の契約ができます。一般的にホテルよりも部屋が広く、家具や家電もワンランク上のものを置くなど、インテリアにも凝っていることが多いです。そのため、マンスリーマンションやホテルよりも高級感が味わえます。

主な利用者は、海外からの出張者や駐在員、旅行者などです。そのため、駅が近いなど、比較的ロケーションが良い場所にあります。

生活に必要なものは揃っているため、準備するものが少なくて済むことがメリットです。トイレットペーパーやタオルなども備え付けられていることが多く、部屋のクリーニングやランドリーサービスがあるため、洗濯や買い物をする手間が省けます。

ホテルだと外食が多くなりがちですが、サービスアパートメントではキッチンが使えるため、好きなときに料理ができることが大きなメリットです。

3.マンスリーマンションとサービスアパートメントの違い

マンスリーマンションとサービスアパートメントでは、インターネットやテレビが利用できたり、禁煙・喫煙の部屋があったりと、共通点が多くあります。

基本的に入居者のみが利用するため、ホテルのようにたくさんの人の出入りがなく、セキュリティ面も安心です。また、ペットに関しては数は少ないですが、ペットも同居できるマンスリーマンションとサービスアパートメントもあります。

しかし、マンスリーマンションとサービスアパートメントでは、異なる点もあります。

ここでは、マンスリーマンションとサービスアパートメントの契約方法や備え付けの家具・家電、その他のサービスなどの違いについて、具体的に解説します。

3-1.契約方法

マンスリーマンションとサービスアパートメントの契約方法はほぼ同じです。
どちらも下記のように契約を進めます。

  • ①申込用紙を記入
  • ②身分証明書などの必要書類を提出
  • ③審査
  • ④賃貸契約の締結
  • ⑤保証金や初回の家賃を支払う
  • ⑥入居

保証人は必要ないことが多いですが、保証金が必要な場合がほとんどです。
部屋の鍵は支払い手続きが済んだ後すぐに引き渡してもらえるため、支払いを済ませたその日に入居することが可能です。

3-2.備え付けの家具・家電

マンスリーマンションもサービスアパートメントも、以下のような家具・家電が備え付けられています。

  • ・冷蔵庫
  • ・電子レンジ
  • ・洗濯機
  • ・テーブル
  • ・椅子
  • ・ベッド
  • ・クローゼット
  • ・キッチンなど

サービスアパートメントでは、コーヒーメーカーやズボンプレッサーなども備え付けられていることが大半です。また、サービスアパートメントにはランドリーサービスがありますが、洗濯機も置いてあることが多く、自分でも洗濯することが可能です。

一般的に、サービスアパートメントはホテルの雰囲気があり、マンスリーマンションは賃貸住宅に近いイメージです。

3-3.その他のサービス

その他のサービスに関しては、大きな違いがあります。
サービスアパートメントでは、次のサービスが充実しています。

①コンシェルジュサービス エントランスには、サービスの利用や生活の上でのアドバイスや相談など、ホテルのコンシェルジュと同じ役割の案内人がいる。
②ハウスクリーニングサービス 部屋の掃除やベッドリネンの交換も行ってくれるサービスがある。
③ランドリーサービス 洗濯を依頼できる。
居室にも洗濯機があるため、自分でも洗濯できる。
④ジムやスパの設備 フィットネスジムやプールが併設されている施設が多い。
⑤24時間フリーダイヤルサポート 24時間無料で通じるダイヤルがあり、いつでもサポートを受けることができる。

コンシェルジュは、来客や宅配便の対応、周辺施設や生活に必要な情報の案内などを行ってくれるため、利用者には嬉しいサービスです。

外国人の利用者が多いサービスアパートメントでは、バイリンガル対応が可能なサポート体制や朝食サービス、ラウンジがついている施設もあり、ホテル並みのサービスを完備しています。

また、自転車、加湿器、空気清浄機の貸出も行っているところもあります。ゲスト用の部屋がある場合、エキストラベッドや寝具、ベビーベッドなどの貸出もあり、サービス面は充実していると言えるでしょう。

一方で、マンスリーマンションにはこれらのサービスはなく、入居する部屋のみの設備となります。しかし、マンスリーマンションにはカスタマーサポートサービスがあるため、部屋や設備、トラブルなどの問い合わせや相談をすることが可能です。

3-4.月々の利用料金

サービスアパートメントの場合、月々の利用料金は立地やルームプランなどによって異なりますが、一般的に25.38㎡のスタジオタイプで22万5,000円以上(1日当たり7,500円〜)となっています。
一方、マンスリーマンションの月々の利用料金は、ワンルームで7〜15万円ほどです。

いずれも光熱費やインターネット接続料金が含まれているため、一般の賃貸住宅よりも割高です。さらに、前述のようにどちらも契約した日に入居でき、敷金や礼金が不要なことから、一般的な住宅よりも手続きが簡単である分割高となっています。

通常、マンスリーマンションもサービスアパートメントも、利用料金の他に保証金や退室時の清掃費がかかります。清掃費は月々の利用料金に含まれていることが大半ですが、保証金は、退室時に大きなダメージがない場合、返金されます。

3-5.日本での物件数や普及率

海外では、短期や中期滞在のビジネスパーソンがサービスアパートメントを利用することが多く、日本よりも多く存在します。そのため、家族で赴任する場合にも対応可能な広さのサービスアパートメントも珍しくありません。

一方、日本ではサービスアパートメントの認知度が低いため、物件数が少ないことが現状です。

サービスアパートメントは、仕事で来日するビジネスマンが利用することが多いため、東京や大阪の近辺には多くのサービスアパートメントがありますが、海外ほど物件数は多くないと言えます。

マンスリーマンションは全国各地にある上、ホテルやサービスアパートメントよりも価格設定が低いため、学生や単身者、旅行者に広く利用されています。

まとめ

サービスアパートメントは、ホテルのようなサービスを利用しながら自宅にいるようなリラックスした空間を確保できるというメリットがある分、費用は割高となります。
一方で、マンスリーマンションは、サービスアパートメントと同程度の内容でありながら、サービスアパートメントよりも格安で利用することが可能です。

月単位で滞在する場合、ホテルに滞在するよりもマンスリーマンションやサービスアパートメントのほうが、費用や設備などの面で利便性が高いです。また、一般的な賃貸住宅を契約するよりも簡単に借りることもできます。

短期間の出張や受験のための宿泊先を探している方は、今回の記事を参考に、目的や予算に合わせて良い物件を見つけましょう。