2024/07/30

なぜ「マンスリーマンションは危ない」と言われているの?注意点や選ぶ条件を詳しく解説

なぜ「マンスリーマンションは危ない」と言われているの?注意点や選ぶ条件を詳しく解説

一時的な滞在先を求める方にとって、マンスリーマンションは魅力的な選択肢です。しかし、「マンスリーマンションは危ない」という記事や噂を耳にして、契約すべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

そこで本記事では、マンスリーマンションの実態や注意点を徹底解説します。加えて、安心して利用するために、運営会社や物件の選び方もご紹介。マンスリーマンションの正しい知識と適切な選び方さえ知っていれば不安は解消し、快適な暮らしを手に入れられます。ぜひ参考にしてください。

そもそも、マンスリーマンションとは?

マンスリーマンションとは、短期滞在者向けの家具家電付き住宅です。以下はマンスリーマンションの主な特徴です。

  • 一般的な敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用は不要である
  • 生活に必要な家具家電を完備している
  • 契約手続きはWebで簡単にできる
  • 最短1ヶ月から利用可能である
  • 光熱費や通信費が家賃に含まれている場合が多い
  • 入居者へのサポートが整っている物件もある

これらの特徴により、マンスリーマンションは引っ越しの手間や初期投資をおさえつつ、カバン一つで新生活を始められる点が魅力です。ビジネスや一時的な移住、お試し居住など、さまざまなニーズに対応できる住居といえます。

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マンスリーマンションは危ないと言われている理由

結論から述べると、マンスリーマンションは危険ではありません。トラブルのリスクは潜んでいますが、条件は賃貸物件と同等です。とはいえ、トラブルのリスクと言われている理由を、「隣人トラブル」「騒音や異臭」「セキュリティ面の不安」の側面から解説しましょう。

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隣人トラブル

マンスリーマンションは最短1ヶ月から契約できますが、入居者の入れ替わりが頻繁にある側面を持ちます。短期滞在という理由により、稀にマナーに無頓着な人が入居する可能性もあるでしょう。例えば、ゴミ出しのルールを無視したり共用部を乱雑に扱ったりなど、些細な問題が大きなトラブルに発展するリスクも考えられます。

とはいえ、管理会社のサービスやルールを明確にしている物件なら、これらのトラブルを未然に防げます。

騒音や異臭

短期利用者の中にはさまざまな生活習慣の人が集まっており、深夜の騒音や早朝の物音が問題になるケースがあります。また、喫煙やペットの臭いなどを異臭であると感じる人もいるでしょう。これらの問題には、防音設備の充実・換気システムの有無・禁煙ルールの徹底など、設備やルールが設けられている物件なら安心です。

また、24時間対応のサポートシステムがある運営会社ならばトラブルを早急に解決してくれます。

セキュリティ面の不安

築年数が古いマンスリーマンションの場合は、オートロックシステムがなかったり鍵の受け渡しや交換が適切に行われていなかったりするケースがあります。この場合、不審者が侵入しやすい環境であるため注意が必要です。

しかし近年、マンスリーマンションのセキュリティは一般の賃貸物件とほとんど変わりません。オートロック・防犯カメラ・定期的な鍵交換を含めたセキュリティ対策が施されているため、安心して暮らせる環境が整っています。

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マンスリーマンションを借りる前に心得ること

マンスリーマンションを選ぶ際、特徴と注意点を事前に把握すれば上記のトラブルは生じません。ここからは、マンスリーマンションを借りる前の心得を6点解説します。

賃貸と比べて家賃が高い

マンスリーマンションは通常の賃貸物件と比べて家賃が割高です。家具家電が備え付けられている点や、光熱費と通信費が含まれている場合が多いのが理由です。1年以上の滞在が目的であれば、一般の賃貸物件と比較検討しましょう。一方で、初期費用が不要であり生活必需品が揃っていることを考えると、短期滞在ではトータルコストを抑えられる場合もあります。

利用料は一括前払いする必要がある

多くのマンスリーマンションは、利用料を前払いするのが一般的です。これは、短期利用者の支払い遅延や未払いリスクを軽減する目的があります。まとまった資金の準備が困難な場合や急な利用で予算の都合がつきにくい場合は注意しましょう。ただし、一部の運営会社では、分割払いや後払いのオプションを提供しています。契約時は支払いの条件を確認しましょう。

関連記事:マンスリーマンションは高い?安く借りる方法や費用について詳しく解説

途中解約で返金されない場合もある

契約期間中に途中解約する際、条件次第では返金されないケースがあります。運営会社の多くは、解約時のペナルティや返金不可の条件が契約書に明記されているため必ず確認しましょう。ただし、長期契約の場合は一部返金に対応している会社もあります。不測の事態に備えて解約条件を十分確かめ、柔軟な対応が可能な運営会社を選ぶことが大切です。

内見ができない場合が多い

マンスリーマンションは入れ替わりが頻繁で空室状態を維持することが難しく、内見できないケースがあります。契約時は、Webサイト上の写真・間取り図・設備リストなどの情報のみで判断しなければいけません。ただし、空室があれば同じ建物の別の部屋を見せてもらえる可能性もあるでしょう。

入居審査が緩い運営会社もある

マンスリーマンションは短期利用を前提としているため、厳格な審査をせずに入居を認めている運営会社もあります。信頼できる運営会社を見極めるポイントは、身分証明書や顔写真の提出を求めるなど審査に明確な条件を設けていること。それにより入居後のトラブルのリスクを軽減できます

関連記事:マンスリーマンションに保証人は不要?無職や未成年における入居審査のポイントや注意点を解説

住民票は移せない

マンスリーマンションは一時的な滞在を前提としている建物「居所(きょしょ)」とみなされるため、基本的に住民票は移せません。1年以上の滞在を予定している場合や住民票を移す必要がある場合は、マンスリーマンションの選択肢を外した方がよいでしょう。

関連記事:マンスリーマンションに住民票を移してもいいの?住所変更ができるものや滞在する前にやっておくことを解説

安心して暮らせるマンスリーマンションの条件

期間や条件が明確な場合、マンスリーマンションを適切に選べば「危ない」と感じることはありません。ここからは、運営会社と物件に分けて選ぶ基準を解説します。

暮らしやトラブルのサポートがあるか

安心して暮らすためには、運営会社のサポート体制が重要です。緊急時の対応や日常生活での困りごとに24時間対応してくれるサポートの有無は、マンスリーマンションを選ぶ基準の一つ。入居者同士のトラブル調整や周辺情報の提供など、きめ細かなサービスがあれば不安を感じることなく過ごせます。

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支払い方法や再契約のルールが柔軟であるか

支払い方法や契約ルールの柔軟性は、マンスリーマンションでの快適な生活につながります。利用者の立場に立った柔軟な対応ができる運営会社を選びましょう。例えば、以下の条件は契約時におさえるべきポイントです。

  • 分割払いや後払いのオプションの有無
  • 契約期間の変更や延長、途中解約時の条件
  • 再契約時の優遇措置や長期利用割引などのサービス

運営会社③ 清掃レベルの基準が高いか

マンスリーマンションは入居者の入れ替わりが頻繁なため、清掃の質が生活に大きく影響します。運営会社のホームページで清掃の基準や取り組み、クオリティを必ずチェックしましょう。実は、マンスリーマンションの清掃レベルは運営会社によって異なります。清掃レベルの基準が高ければ快適な生活を保証するだけでなく、衛生面での安心にもつながるのです。

関連記事:清掃品質向上への弊社の取り組み

物件① セキュリティ対策がされているか

入居者の出入りが多いマンスリーマンションだからこそ、高水準のセキュリティ対策は必要不可欠です。オートロックシステム・防犯カメラの設置・24時間警備体制の有無などを必ず確かめましょう。

さらに、定期的な鍵の交換やICカードキーなどセキュリティの高い方式を採用しているかも併せてチェックすれば、入居後も安心して過ごせます。

物件② 治安が悪くないか

物件の立地は、快適で安全な生活を送る上で欠かせない要素です。物件周辺の治安は、口コミ等で確かめましょう。

また、繁華街や歓楽街からの距離、深夜営業の店舗の有無なども要チェック。最寄りの警察署や交番の位置も把握すれば、万が一の場合でも安心です。治安のよい地域を選べば、より安全に日々の生活を送れるでしょう。

マンスリーマンションがおすすめの人・向かない人

マンスリーマンションの正しい知識と選び方を理解していれば、危険な状況には陥りません。ただし、向き不向きがあるのは事実です。以下でマンスリーマンションがおすすめな人、向かない人を挙げるので参考にしてください。

【マンスリーマンションがおすすめな人】

  • 出張や研修等で一時的な滞在先を探している
  • 家のリフォームや建て替えで仮住まいを検討している
  • 就職活動や資格試験のために、一時的な住まいを検討している
  • 単身赴任で、家具家電の準備の手間を省きたい
  • 保証人を介さずに手軽に住まいを確保したい
  • 観光目的だが、ホテルよりも家庭的な環境を求めている

【マンスリーマンションが向いていない人】

  • 長期的な定住先を探している
  • 家具家電を自分で選びたい、こだわりたい
  • コスト重視で、少しでも安い家賃を求めている
  • 生活するにあたり、住民票を移したい

これらの特徴を考慮し、自身のニーズ・条件・生活スタイルに合っているか判断しましょう。

注意点や条件さえ把握すれば、マンスリーマンションは快適に暮らせる住まいに!

マンスリーマンションは危険ではありませんが、運営会社や物件選びで注意すべき点はあります。とはいえ、正しい知識を理解して適切な選択をすれば、マンスリーマンションは利便性のある快適な住まいです。セキュリティ・清掃レベル・サポート体制・契約内容などを把握すれば、トラブルのリスクを回避できます。

一時的な滞在先に悩まれている方は、ぜひマンスリーマンションを検討してみてはいかがでしょうか。