公開日:2026/09/11
「1ヵ月だけ住んでみる」という選択。いつもの暮らしを少し変えてみる

引っ越すほどではない。でも、今の部屋のままでいいのかと問われると、少し言葉に詰まってしまいます。在宅で働くようになって、一日のほとんどを同じ部屋で過ごしています。不満ではありません。ただ、仕事も食事も休憩も同じ場所。そんな毎日を繰り返していると、暮らしが少し窮屈になっているように感じることもあります。
そんなとき、ひとつの考えが浮かびました。「1ヵ月だけ、別の場所に住んでみる」。
旅行では短すぎますが、引越しとなれば重労働。けれど、1ヵ月あれば、朝に見る景色も、歩く道も、夜に聞こえる音も変わります。
もし1ヵ月、いつもの場所を離れて暮らしたら、毎日はどんなふうに変わるのでしょう。そう思ったら、なんだか確かめてみたくなりました。
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1ヵ月住んでみてみたら、どんな毎日になる?
そうと決まれば、あとは場所と部屋を決めるだけです。選んだのは、以前から住んでみたかった東京都の下町エリア。家具や家電がそろっているマンスリーマンションを利用しました。こうして、いつもとは違う1ヵ月が始まりました。
最初の1週間は、ちょっとした旅行気分
見慣れない天井で目が覚めて、窓から入る光の向きも違う。仕事はいつも通りに始めますが、パソコンを開く場所が変わっただけで気分は違います。仕事を終えたら近所を歩いてみたり、気になっていた店をのぞいてみたり。夜になると、「明日はどこを歩こうか」と考えている自分がいて、普段より少しだけ外に出る日も増えました。
2週間もすると、少しずつ「暮らしている」感覚に

2週間ほど経つと、浮ついた気持ちが薄れてきました。朝はいつもの時間に起きて、仕事をして、夕方になったら近所のスーパーへ。旅行気分が抜けて、少しずつ生活のリズムができてきた感覚です。
散歩の途中で花屋に立ち寄ったり、少し遠いパン屋まで足を伸ばしたり。観光ではなく、日々の延長として街を歩くようになりました。
3週目には、部屋に帰るとホッとする
3週目に入ると、外から帰って鍵を開けた瞬間に、ふっと力が抜けるようになりました。一時的な滞在先だったはずの部屋が、いつのまにか帰る場所になっていたのです。いつもの椅子に座り、決まった場所にカップを置く。冷蔵庫には買ってきた食材が並び、洗濯物も干してある。ほんの数週間前までは知らなかった部屋なのに、自分の生活の跡が確かに増えていました。
仕事のあとに窓を開けて、外の音を聞きながら何もしない時間をつくる。いつもの家では、そんな時間をわざわざつくろうとは思いませんでした。
1ヵ月後、街を離れるのが名残惜しくなる

気がつけば、1ヵ月の終わりが近づいてきました。最初は長く感じるだろうと構えていたのに、最後の数日はあっという間。いつものスーパーで買い物をすることも、見慣れた道を歩くことも、もう日常の一部になっていました。出発の日、部屋を片付けながら「もう少しここにいたいかも」と、思わず口に出してしまいました。たった1ヵ月。それでも、この街で自分なりの暮らしができていた。「また来よう」ではなく「また住みたい」と思っている自分に、少し驚きました。
1ヵ月あれば、どんな「暮らし方」ができる?
私の1ヵ月はこのように過ぎていきましたが、1ヵ月の使い方は人それぞれです。気になる街で暮らしてみるのも、仕事をしながら環境を変えてみるのもいい。あるいは、何もしない時間を楽しむのもいい。どのように過ごすかは、自分次第です。
気になっていた街で暮らせる

前から気になっていた街はありませんか。旅行で訪れて好きになった場所や、テレビで見て心に残った町。1ヵ月あれば、そのような場所で暮らせます。観光では見えなかった平日の顔や、朝の商店街の空気に触れられるのです。1ヵ月間という時間は、「引越すほどではないけれど、少し暮らしてみたい」という気持ちにほどよく応えてくれる長さです。
仕事をしながら、いつもと違う場所で過ごせる
休みをあえて取らなくても、生活する場所は変えられます。パソコンと通信環境があれば、仕事はどこにいても同じ。出社が必要な方でも、通勤できる範囲で選べば働き方はそのまま。変えるのは住む街だけです。一方、変わるのは、行き帰り道と、ふと立ち寄るお店と、窓の外の景色。それだけのことですが、まるで違う1日になります。
将来住みたい場所を「お試し」できる
いつかは地方へ、あるいは山や海の近くへ。そう考えていても、実際に住んでみないとわからないことはたくさんあります。買い物のしやすさや移動の距離感、季節による気候の違いなどはネットの情報だけだと想像しにくいもの。休日に訪れるだけではわからない日常も、1ヵ月間暮らせば少しずつ見えてきます。合わなければ帰ればよし。決める前に確かめられることは、大きな安心につながります。
あえて何もしない1ヵ月を経験できる

「せっかく知らない街に行くのだから」と意気込んで、予定を詰め込む必要はありません。観光地を回らず、目標も立てず、ただ日々を過ごしてみる。朝はゆっくり起きて、近所を散歩して、料理をして、本を読んで眠る。何かを得るためではなく、何もしないための1ヵ月です。数日ならただの休暇ですが、1ヵ月間続けば、それはもう暮らし。そうしてできた余白は、次に何がしたいかを静かに教えてくれるかもしれません。
1ヵ月住むなら、どんな部屋で暮らしたい?
では、1ヵ月を過ごす部屋には何を求めるでしょうか。長く住む家を選ぶときと比べて、少し条件は変わります。実際に暮らしてみて、「これは外せない」と感じたことが2つありました。
最小限の荷物だけ持って、すぐに暮らしを始められたらベスト

たった1ヵ月のために、物件を契約して、家具や家電を買いそろえるのは現実的ではありません。運び込むのも、手放すのも大変です。
理想は、洋服や仕事道具など身の回りのものだけを持って、着いたその日からいつも通り眠れること。カーテンがかかっていて、冷蔵庫が動いていて、洗濯機も回せる。そう考えると、選ぶべき部屋の条件はおのずと絞られます。1ヵ月だけの暮らしだからこそ、身軽に始められることは大前提でした。
仕事も生活も、いつものように心地よく過ごせる部屋だと嬉しい
では、ホテルではダメなのでしょうか。数日の旅行なら、多少の不便も旅の醍醐味のうち。けれど、1ヵ月だと話は違います。ホテルの部屋は寝るためにできていて、料理も洗濯もできません。費用も、泊まった日数だけ積み上がっていきます。たとえ知らない街にいても、始まるのは生活です。
落ち着いて座れる椅子とテーブルがある。通信環境が安定している。自炊ができて、洗濯物を干せる。「旅先のように特別な空間より、普段と変わらない生活ができる部屋がいい」。それが、1ヵ月を過ごす部屋に求める条件でした。
思い立ってから住み始めるまでは、意外と短い
この2つ条件を満たす部屋は、探してみるとあっさり見つかりました。思い立ってから暮らしはじめるまでの道のりは、想像していたよりずっと短かったのです。
家具家電付きで、契約もシンプル。準備するのは身の回りの物だけだった

今回の1ヵ月暮らしには、マンスリーマンションを利用しました。マンスリーマンションとは、30日以上から契約できる家具家電付きの物件です。賃貸物件のように初期費用は不要で、契約はホテルを予約する感覚でWebで完結。思い立った3日後に入居できました。
さらに光熱費は定額で、ネット料金は利用料に含まれていて、毎月の生活に必要なものをまとめて考えられるのも便利でした。部屋には、お皿や調理器具、洗濯用のピンチ、タオルも揃っていました(備品は運営会社によって異なります)。
引越しのように何から何まで準備するのではなく、いつもの暮らしに必要なものだけを持っていく。そんな身軽さが1ヵ月の暮らしにはちょうどよく感じました。
参考記事:マンスリーマンションとは?選ばれる理由や借りる際の注意点を解説!
参考記事:マンスリーマンションのデメリット・メリットとは?注意点や借りる際のポイントも解説!
30日から利用できるから気軽に「試し住み」ができた
「いつか住んでみたい」と思っていた街でも、いきなり引越すとなると仕事や生活環境を変えなければいけません。その点、30日から利用できるマンスリーマンションなら、まずは1ヵ月だけ暮らしてみるという選択が広がります。この気軽さがあったからこそ、「1ヵ月だけ住んでみよう」という思いつきを、思いつきのままで終わらせずに済みました。
実際に住んで「やっぱりこの街が好き」と思うかもしれないし、「思っていたのとは違った」と気づくかもしれない。どちらに転んでも、住んでみたからこそわかったことです。気軽に試せる仕組みがあったから確かめられました。
1ヵ月だけ暮らしを変えてみると、「これからの暮らし」が少し見えてくる

1ヵ月だけ別の場所で暮らしたからといって、生活が大きく変わるわけではありません。それでも、帰ってきた部屋の見え方は変わりました。同じ場所で働いているのに、窓を開けようと思う日が増えたのです。
いつもの部屋を離れてみると、「こういう時間の過ごし方が心地いいんだ」と、これまで気づかなかった自分の好みが見えてくることがあります。今の暮らしを続けるにしても、いつか動くにしても、一度環境を変えてみたことで「自分はどう暮らしたいのか」を考えるきっかけができました。
もし1ヵ月だけ住めるとしたら、あなたはどこを選びますか。
