2025/06/30

テレワーク用の個室はどこがベスト?7つの選択肢と選ぶポイントを徹底解説

テレワーク用の個室はどこがベスト?7つの選択肢と選ぶポイントを徹底解説

「自宅では集中できない」「Web会議中に生活音が気になる」。テレワークが定着した今、このような悩みから個室を探す人が増えています。実は、テレワーク用の個室として使える場所は、自宅のリフォームから手軽なカラオケボックス、本格的なレンタルオフィスまで選択肢は豊富にあります。

本記事では、自宅以外で使えるテレワーク向きの個室を7つご紹介。それぞれの特徴や個室選びのポイント、必要な設備まで徹底解説します。ぜひ、テレワークに最適な個室選びの参考にしてください。

なぜテレワークに個室が求められるの?

テレワークが普及する中、個室が求められている理由は主に3点あります。以下で詳しく解説しましょう。

集中力の維持

テレワークは自宅のリビングやダイニングで作業するケースも多いですが、家族の話し声・テレビの音・生活音などにより集中力は途切れがちです。しかし、個室があればこれらの音を遮断でき、集中力を保てます。また、周囲の視線も遮れるため、企画立案などの創造性が求められる業務でも高いパフォーマンスを発揮できます。個室は仕事モードのスイッチも入りやすく、オンとオフの切り替えにも効果的です。

Web会議での音や背景

Web会議が日常化する中で、背景の生活感や周囲の音が気になるという声は増えています。しかし、個室なら家族に気を遣って小声で話す必要はなく、Web会議では積極的なコミュニケーションも可能。また、背景はプライベートな空間が映り込む心配がなく、相手に好印象を与えるでしょう。

機密情報の取り扱い

テレワーク中でも、顧客情報や社内資料などの機密性の高いデータを扱う場面は少なくありません。オープンな場所での作業は画面をのぞき見られるリスクや電話での会話が他人に聞かれる危険性があります。その点、個室なら外部からの視線や音の心配が少なく、情報漏洩のリスクも軽減できます。さらに、書類の保管場所も確保でき、物理的なセキュリティも可能。企業の信頼を守り、安心して業務に取り組むためにも個室は必要なのです。

テレワークの個室になる7つの選択肢

テレワーク用の個室の選択肢は主に7つあり、予算や利用頻度、求める環境によって異なります。以下ではそれぞれの特徴とメリット・デメリットを解説しましょう。

自宅で個室を制作

自宅に個室を作る方法は、簡易的なパーテーションの設置から本格的なリフォームまで幅広くあります。また、空き部屋や押し入れ、簡易テント型のワークスペースを活用する方法も。パーテーションなら5万円程度、防音ブースは10万円から、リフォームは50万円以上が相場です。

【メリット】

  • ・24時間利用可能である
  • ・自分好みにカスタマイズできる
  • ・家族との距離が保ちやすく、緊急時にもすぐ対応できる

【デメリット】

  • ・初期費用が高額になる
  • ・賃貸物件だと制作に制限がある
  • ・仕事とプライベートの境界線があいまいになる可能性がある

関連記事:新しい働き方の舞台、自宅がオフィス/店舗に変わる!SOHO物件の魅力とは?

ビジネスホテル

ビジネスホテルの客室は完全な個室であり、Wi-Fiやデスクが備わっているためテレワークに快適な環境です。デイユースプランを利用すれば宿泊せず日中だけ活用するのも可能。多くのホテルがテレワーク需要に対応した専用プランを提供しており、1日3,000円〜8,000円程度で個室を利用できます。

【メリット】

  • ・快適でプライベートな空間を確保できる
  • ・駅近の立地が多く、必要なときだけ利用できる
  • ・Wi-Fi完備で、テレワークに快適なデスク&チェアなどの設備がある

【デメリット】

  • ・コストが割高で、毎日利用する場合は月10万円程度する
  • ・チェックイン・アウトの手間があり、荷物を毎回持ち運ぶ必要がある
  • ・プリンターなどの周辺機器は使えず、長期利用には向かない

関連記事:ビジネスホテルで連泊した場合の料金相場|宿泊料を安くする方法

カラオケボックス

カラオケボックスの一部では「テレワークプラン」を用意しており、個室として使用できます。平日昼間なら1時間300円〜500円程度で利用でき、フリータイムプランがあるカラオケボックスもあります。

【メリット】

  • ・防音性に優れている
  • ・料金が安く、駅前など便利な立地に多数ある
  • ・個室の広さも選べ、短時間利用から長時間利用まで柔軟に対応できる

【デメリット】

  • ・イスやテーブルがテレワーク向きでない可能性がある
  • ・照明や空調が人によっては快適でない場合がある
  • ・カラオケ特有の匂いが気になることもある

ネットカフェ

24時間営業のネットカフェは、個室ブースで3時間1,000円〜2,000円程度で利用できます。パソコン完備で、すぐに作業できる環境が整っています。

【メリット】

  • ・料金がリーズナブルで、24時間利用できる
  • ・ドリンクや軽食、シャワーなどのサービスが充実している

【デメリット】

  • ・完全個室ではなく、上部が開いているため音が漏れやすい
  • ・セキュリティ面での不安がある
  • ・長時間のテレワークには適さない環境である

コワーキングスペース

コワーキングスペースは、フリーランスやリモートワーカー向けに整備された空間です。個室ブースや会議室がある施設も多く、集中できる環境が魅力。ドロップインなら1日1,000〜3,000円程度で利用できます。

【メリット】

  • ・Wi-Fiや電源、プリンターなどのテレワークに必要な設備が充実している
  • ・利用者同士の交流の機会もあり、人脈を広げられる可能性がある

【デメリット】

  • ・完全個室の利用は、別料金が発生する場合がある
  • ・混雑していると集中しづらく、人気施設は満席になりやすい
  • ・荷物を置きっぱなしにできない場合が多く、毎回持ち運ぶ必要がある

レンタルオフィス

レンタルオフィスは法人や個人向けに専用の個室を貸し出すサービスで、月額3〜10万円程度で借りられます。1名用から複数名用まで、さまざまなサイズの個室が用意されています。

【メリット】

  • ・テレワークに適した家具や設備が整っている
  • ・防音性やセキュリティ面が確保されている

【デメリット】

  • ・初期費用や月額費用は、コワーキングスペースよりも高めに設定されている
  • ・人気エリアは空きが少なく、希望の条件で借りられない場合もある
  • ・最低契約期間(6ヵ月〜1年)があり、短期利用には不向きである

マンスリーマンション

マンスリーマンションは、家具家電・Wi-Fi付きの個室空間を1ヵ月以上から借りられる住居です。完全なプライベート空間で、生活と仕事を両立しやすいのが特徴。ワンルームなら月額6万円〜15万円程度で、通常の賃貸物件より初期費用をおさえて手軽に利用できます。

【メリット】

  • ・完全にプライベートな空間を確保できる
  • ・生活に必要な設備がすべて揃っている
  • ・契約が簡単で即日入居も可能である

【デメリット】

  • ・拠点が自宅との二重生活になるため、荷物の管理が必要である
  • ・立地によって費用に差が生じる

関連記事:マンスリーマンションの初期費用はいくら?料金内訳

テレワークの個室選びでおさえておきたいポイント

ここからは、快適で生産性がアップするテレワーク環境を実現するために、チェックすべき4つのポイントを解説します。前述した7つの選択肢の比較検討や総合的に判断する際の参考にしてください。

防音性がある

集中して作業するうえで防音性は肝心です。Web会議での声が外に漏れない、外部の騒音が入ってこない環境は、仕事の質に直結します。また、プライバシーや情報保護の観点でも重要な要素。特にWeb会議が頻繁にある方や長時間作業する予定の方は、壁の構造や扉の密閉性などを必ずチェックしましょう。

セキュリティやプライバシーが確保されている

企業の機密情報や個人情報を扱う以上、セキュリティは妥協できません。例えば、個室の鍵の種類・監視カメラの有無・他人が勝手に入室できない仕組みかは要チェック。また、共用Wi-Fiを使う場合は、VPN接続が可能か、セキュリティ対策は十分かも併せて把握しましょう。

利用時間が柔軟である

働き方改革によりフレックスタイムや裁量労働制を導入する企業が増えており、テレワークの働き方は人それぞれです。特に、1時間単位で使える場所や、24時間利用可能であれば、自分のペースに合わせて働けます。一方で、時間制限があると作業の中断を余儀なくされることも。最低利用時間の縛りがないか、キャンセル規定は柔軟かも併せて把握し、自分のワークスタイルに合ったストレスのない利用形態を選びましょう。

コストパフォーマンスがよい

個室を選ぶ際は利用料金額だけでなく、含まれるサービスや設備を総合的に判断し、長期的に無理なく続けられる価格帯であることが望ましいです。費用を比較する際は、月20日利用する場合の月額換算で比較するのがポイント。例えば、ネットカフェは1日2,000円で月4万円、ビジネスホテルのデイユースプランなら月10万円以上です。一方、同じエリアで比較した場合、マンスリーマンションは月8万円ですが光熱費・Wi-Fi・24時間利用可能・家具家電付きなら割安といえます。

また、意外に見落としがちなのが通勤時間と交通費です。自宅から遠い場所は時間コストがかかるのも見逃せません。月額・週単位・時間単位など、自分の利用頻度に合った料金プランを選べば、よりコストパフォーマンスのよい個室が見つかるでしょう。

関連記事:マンスリーマンションの相場を解説!家賃・光熱費・初期費用など

テレワーク用の個室に必要な設備リスト

テレワークの生産性を上げるには、適切な設備が欠かせません。以下は、必須設備から便利なオプション設備をまとめた表です。個室を確保した後は、テレワーク業務の内容や予算に合わせて必要な設備を揃えましょう。

設備名

選ぶポイント

予算

インターネット回線

Web会議を頻繁にする場合は100Mbps以上

月額4,000円~

有線LANケーブル

CAT6以上推奨

1,000円~

デスク

幅と奥行きが十分あると快適

15,000円~

チェア

高さ調整・背もたれ・クッション性に優れたワークチェアだと長時間座っても疲れにくい

20,000円~

デスクライト

自然光に近い色・角度調整ができるライトだと使い勝手がよい

5,000円~

PCモニター

目線の高さに調整できると作業効率がアップする

15,000円~

プリンター

書類の印刷やスキャンに対応しているものだとよい

20,000円~

エアコン

冷暖房の効きや音の静かだとなおよい

50,000円~

書類収納ボックス

施錠できるタイプだとなおよい

5,000円~

カーテン

遮光カーテンだとモニターに反射しにくい

8,000円~

ベッドorソファ

長時間作業の合間にリラックスできるので、あればよい

30,000円~

これらの設備を揃える際は、一度にすべてを購入する必要はありません。少しずつ設備を追加すれば無理なく理想的なテレワーク環境を整えられます。

関連記事:こんなにある?マンスリーマンションの備品・設備について 

マンスリーマンションがテレワークの個室に選ばれている理由

テレワークの個室の選択肢は主に7つですが、初期費用の低さ・すぐに使える環境・柔軟な契約などトータルで条件が整っているのは、マンスリーマンションです。ここからは、マンスリーマンションがテレワーク用の個室として選ばれている4つの理由を解説しましょう。

家具家電やWi-Fiが完備されていて、すぐに仕事を開始できる

マンスリーマンションの最大の特徴は、入居したその日からテレワークできる環境が整っていることです。デスク・チェア・照明などの仕事に必要な家具はもちろん、エアコン・冷蔵庫・電子レンジなどの家電も完備されています。また、ベッドや収納家具もあるため長時間の作業後はそのまま休憩することも可能。高速インターネット回線とWi-Fiルーターも設置済みで、面倒な開通工事は必要ありません。パソコンを持ち込むだけで、すぐにテレワークできます。

契約手続きが簡単で利用しやすい

一般的な賃貸物件と異なり、マンスリーマンションは敷金・礼金・手数料が不要であり、手続きもWebで完結します。保証人も原則不要で、クレジットカード決済に対応している物件も多く、スムーズに契約できるのも魅力。急に仕事場所が必要になった場合でもすぐに入居できる柔軟さがあり、ビジネス利用には最適の選択肢なのです。

利便性のよい立地にある場合が多い

マンスリーマンションは主要駅近く・オフィス街・商業エリアなどアクセスのよい立地に多いのも特徴です。立地のよさは通勤時間の短縮にもなり、時間や体力的に余裕が生まれて仕事のパフォーマンスの向上が期待できるでしょう。

自宅より集中でき、オフィスよりリラックスできる環境である

マンスリーマンションは仕事専用の空間として自宅と明確に区別できるため、メリハリのある働き方が実現します。家族に気を遣うことなく自分のペースで仕事に集中でき、生産性アップにもつながります。また、休憩や仮眠も自由に取れるため、ストレスフリーな環境。プライベート空間でありながら「仕事場」として活用できる絶妙なバランスは、多くのテレワーカーに支持されています。

テレワークの生産性を上げるなら、快適な個室選びが大切!

テレワークの生産性を高めるには、環境づくりが欠かせません。集中力を維持できる防音性・セキュリティとプライバシーの確保・柔軟な利用時間・コストパフォーマンス、これらすべてを満たす個室を選ぶことが、仕事の効率を高める要素になります。中でもマンスリーマンションはすぐに使える充実した設備と柔軟な契約条件で、多くのテレワーカーが利用しています。用途やライフスタイルに合った個室を見つけて、ストレスフリーなテレワークを実現してくださいね。