2024/02/27

リフォーム中に仮住まいは必要?仮住まいの選択肢や注意点を徹底解説

リフォーム中に仮住まいは必要?仮住まいの選択肢や注意点を徹底解説

戸建てやマンションにかかわらず、リフォームの工事内容によっては仮住まいが必要になります。工事をしながら住み続けることで生活に支障が出たり、工期延長になったりする可能性があるからです。

とはいえ、「仮住まい先はどこがいいのか」「予算はいくら必要か」など、さまざまな疑問が生じる方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、仮住まいを検討する基準・選択肢・費用の目安・仮住まいを選ぶ際の注意点を徹底解説します。ライフスタイルに合わせた仮住まい先を検討する判断材料にしてください。

リフォーム中の仮住まいとは?

リフォーム中の仮住まいとは、工事中だけ一時的に別の場所に住む「仮の住まい」です。「仮住まい期間=工期」であり、工事内容によって仮住まいに住む期間は変わります。

 

例えば、壁紙の張り替えや水回り設備の交換など、部分的なリフォームの工期は約2〜5日です。この場合、リフォーム中に住みながら生活しても、費用と体の負担が少なく済みます。

 

しかし、水回りすべてを一新する・床や天井を張り替える・間取りを変更するなどの工事は、約1ヶ月以上かかります。もし、仮住まいに住まなければ生活に支障が出るだけでなく業者の作業も滞り、工期が延びる要因になるのです。

その結果、追加で人件費もかかり、計画どおりにリフォームが終わらない事態になることも。工事をスムーズに進めるためにも、仮住まいは必要です。

リフォームで仮住まいを判断する基準

リフォームで仮住まいを判断する基準は、以下2点が挙げられます。

・工事の期間が1週間以上かかるか

・工事期間中に生活が成り立つか

前述した通り、「仮住まい期間=工期」です。工事内容が1週間程度かつ工事場所が生活に支障がない場合は、ある程度工事を進められます。例えば、戸建ての一室だけ内装を変えるなら、それ以外の部屋で生活すれば問題ありません。

しかし、マンションの場合は、たとえ1週間でも生活が成り立たないこともあります。トイレの設備を1つ交換するだけでも、工事中は使えないのです。トイレが2つある戸建てなら交互に使えますが、マンションだと生活に支障が出る場合もあるでしょう。

つまり、現在の住居の形態と工事内容をすり合わせて、生活が成り立つか否かが判断基準になるのです。

リフォームで仮住まいが必要なケース

仮住まいに住むメリットは、工事期間中でも快適に過ごせること。ここからは、上記の判断基準をふまえて具体的に仮住まいが必要なケースをご紹介しましょう

大規模なリフォームで工期がかかる場合

骨組みだけを残して壁・床・間取りを一新するフルリフォームの場合は、工期が半年〜1年かかります。工事期間中に住みながら生活することは困難であり、安全に工事を終わらすためにも仮住まいは必須です。

また、水回り設備をリフォームする場合も、仮住まいが必要。工事中は栓を止めるため、工事が終わるまで水が使えないからです。

リフォームする範囲が広ければ広いほど工期はかかります。打合せ時に工事内容を決めながら、仮住まい先や荷物を置く場所を探しましょう。

小さな子どもや高齢者がいる場合

小さな子どもや高齢者がいる家庭は、安全面を考慮して仮住まいが必要です。リフォーム中は、大きな音や振動が発生します。施工業者の出入りが多ければ、工事のホコリやニオイが気になるかもしれません。工期が短くて居住スペースがあっても、生活が困難だと感じる方は仮住まいを検討しましょう。

リフォーム中の仮住まいの選択肢

リフォーム中の仮住まいは、工事内容によって選択肢が異なります。1ヶ月以上ならマンスリーマンションや賃貸マンション、2〜3日ならビジネスホテルなど期間に応じて使い分けるのがよいでしょう。

ここからは、主な仮住まい先を3点紹介します。それぞれのメリット・デメリット・1ヶ月の賃料(利用料)の目安を解説するので、判断材料にしてください。

マンスリーマンション

マンスリーマンションは、1ヶ月以上の滞在を目的として契約できるマンションです。1ヶ月単位だと賃貸マンションよりも賃料が割高になる傾向ですが、敷金・礼金・仲介手数料は不要です。生活に必要なものが揃っているため、マンスリーマンションの契約と荷物場所さえ確保すれば、すぐ生活を開始することができます。近年は、「ペット可」「2LDK以上の間取り」も増えており、ライフスタイルに合わせて選べる点も魅力です。

【1ヶ月にかかる費用(1LDKの場合)】※契約+初月の費用

項目

金額

賃料

174,000円(5,800×30)

光熱費・ネット回線

18,000円(600円×30)

住宅保険

1,000円

清掃費

25,000円

トランクルーム(3畳)

25,000円

合計

243,000円

 

賃貸マンション

賃貸マンションやアパートは広さや間取りのバリエーションが豊富にあり全国各地に物件があります。しかし、通常の賃貸物件は数ヶ月単位での短期契約ができない場合が多く、短期で解約することで違約金が発生する可能性があるので注意が必要です。

【1ヶ月にかかる費用(1LDK)】※契約+初月の費用

項目

金額

賃料

80,000円

光熱費・ネット回線

20,000円

(光熱費15,000円 ネット5,000円)

住宅保険

20,000円(契約時のみ)

敷金

160,000円(家賃2ヶ月分)

礼金

160,000円(家賃2ヶ月分)

仲介手数料

80,000円(家賃1ヶ月分)

引越し費用

600,000円(2回分)

合計

1,120,000円

 

ビジネスホテル

ビジネスホテルを仮住まいに選ぶ場合、工期が3日程度ならオススメです。予約をしてすぐに宿泊ができたり、引っ越しの負担がないため短い工期のリフォームにはホテルが一般的です。

ただし、1ヶ月ほどリフォームの工期がかかる場合、1泊8,000円とすると240,000円が宿泊代としてかかります。ホテルの場合、毎日他の宿泊客や受付の人と顔を合わせることになるため、プライバシーを重視したい方は、費用が同程度ならマンスリーマンションにする方が快適に過ごせるでしょう。

リフォーム中の仮住まいで注意するポイント

工事中のストレスから解放されるメリットがある、仮住まい。しかし、選び方を間違えると仮住まいの生活で後悔することもあります。ここからは、仮住まいを選ぶ注意点を7つ解説します。仮住まいが必要と判断した後、選択肢の参考にしてください。

  • 短期契約が可能か
  • 工事の延長に対応できるか
  • 手続きや引越しの時間を確保できるか
  • 仮住まいにかかる費用が高額にならないか
  • 部屋の間取りや広さが適しているか
  • ペットに対応しているか
  • 住民票は移せない

短期契約が可能か

仮住まい先は短期間契約であるか必ず確認しましょう。リフォームの期間は長くて1年弱、最短だと1日であり、工事内容で工期が異なるからです。前述した通り、賃貸は短期契約ができないケースがが多いです。賃貸物件を検討している方は、短期間契約が可能か初めに確認しましょう。

工事の延長に対応できるか

基本的に工事はスケジュール通りに進みますが、自然災害・工事の変更・人手不足など想定外の事態にならないとは限りません。もし、工事の延長に伴って仮住まい先が延長できない場合は、暮らす場所を一から探す必要があります。仮住まい先を探す際は、賃貸なら余裕を持った契約を、マンスリーマンションなら延長する可能性がある旨を事前に申し出ましょう。

手続きや引越しの時間を確保できるか

仮住まい先では、ライフラインやネット環境が確保できないと生活に支障が出ます。特にガスの場合、入居後は立会いも必要です。また、引越しが伴う仮住まい先なら、業者の見積もりや作業時間に時間を割かなければいけません。リフォームの打ち合わせをしながら以下の時間を確保できるか見極めて、仮住まい先を選びましょう。

・工事に必要ないものは停止する(電気・ガス・水道・ネット)

・仮住まいの契約(ライフライン含む)

・郵送物の転送

・引っ越し業者の見積もり

・荷造り

仮住まいにかかる費用が高額にならないか

仮住まいを探す際は、大まかな費用を確認して予算を事前に立てましょう。仮住まいに住むとなると、リフォーム中とはいえ同時期に2つの住居がある状態です。賃貸を仮住まいにするなら、引越し費用2回・敷金・礼金・仲介手数料・退去費用が必要。マンスリーマンションやビジネスホテルなら日割り計算になります。仮住まいの費用はかかりますが、予算オーバーにならないよう注意しましょう。

部屋の間取りや広さが適しているか

広さや部屋数が家族構成に適した仮住まい先なら、心地よく快適に暮らせます。狭かったり部屋が足りなかったりすると、生活に不便を感じるもの。短期間とはいえ、広さに余裕を持った仮住まいなら、滞りなく日常生活が送れます。

ペットに対応しているか

ペットを飼っている方は、「ペット可」の物件を選びましょう。ペット可能な物件は少し割高ですが、ペットホテルと比較するとリーズナブルです。友人や両親に預ければ割安とはいえ、離れて暮らすのは飼い主もペットも心苦しいもの。最近は、ペット可能な賃貸やマンスリーマンションも増えています。

関連記事:ペット可のマンスリーマンションを利用する際の注意点

住民票は移せない

リフォーム期間が1年未満の場合なら、基本的に住民票の移動手続きは不要です。1年以上の工事期間であっても、本拠地が変わらなければ手続きしなくても法令違反ではありません。マンスリーマンションの場合は住民票が移せませんが、郵便の転送届には対応しています。仮住まい先が決まり次第、転送届は出しておきましょう。

リフォーム中の仮住まいにはマンスリーマンションがおすすめ!

リフォーム中の仮住まいが必要か否かは工事内容で変わり、それに伴い選択肢も異なります。しかし、リフォーム中は騒音・振動・ホコリ・ニオイが発生するもの。これらが気になる方は工期にかかわらず仮住まいを検討した方がよいでしょう。

マンスリーマンションは以下のメリットにより、仮住まい先として選ばれています。

・敷金・礼金・仲介手数料が不要である

・光熱費やネットの手続きは必要ない

・引っ越し費用と手間がかからない

・契約はWebで簡単にできる

近年は、「ペット可」「2LDK以上のファミリータイプあり」など、利用者のライフスタイルに適した物件も展開しています。リフォーム中の仮住まいに悩まれている方は、ぜひアットインをご検討ください。

アットインが選ばれている5つの理由