たまには観光列車に乗って非日常体験はいかが? ~「西武 旅するレストラン52席の至福」乗車記~

たまには観光列車に乗って非日常体験はいかが?  ~「西武 旅するレストラン52席の至福」乗車記~
 執筆者紹介
金田

金田 幸一郎 (この執筆者の記事一覧)

生まれてから現在に至るまで、ずっと名古屋市内で育ってきた生粋の名古屋人。
一応苗字は「かなだ」だが、「かねださん!」と呼ばれても、全く気にせずに反応する。
それゆえ、カナダに初めて渡航した際、現地人から「名誉国民になれるよ!」と手厚い歓迎を受ける。
また純日本人でありながら、寿司の美味しさが理解できない残念な味覚を持つ。(こういう時は「カナダ人だから」と誤魔化している)

詳しい自己紹介はこちら
http://atinn.jp/blog/archives/5821

この執筆者のプロフィール

ここ数年、全国各地でいわゆる「観光列車」がちょっとしたブームになっています。

 

今まで鉄道といえば、単なる移動手段にすぎませんでしたが、最近は「乗ること」そのものを楽しむ車両が続々デビューしています。

 

前回、乗り物好きの趣味をさりげな~く(?)アピールした私でしたが、先日、関東でお世話になっている仲間からお誘いを受けまして、こんな列車に乗車してきました。

 

その名も”西武鉄道レストラン列車「52席の至福」”

4月17日にデビューしたばかりで、今話題の観光列車です。

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もともと実際に使用されていた通勤通学用車両を、約3億円かけて改造したそうです。

改造前の定員は4両編成で522名でしたが、愛称の通り、定員をその約10分の1の52名に限定した贅沢な空間となっています。

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車両デザイン担当は建築家の「隈研吾」氏

あの「新国立競技場」をデザインした建築家としても有名ですね。

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西武鉄道の代表的な観光地である「秩父」の四季と、自然豊かな秩父や武蔵野を流れる荒川の水をダイナミックに表現しています。

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それでは、さっそく乗車してみましょう!

乗車口にはレッドカーペットが敷かれ、特別感が演出されています。

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車内のインテリアは、渓谷などの自然をモチーフとしてイメージしていて、沿線の伝統工芸品や地産木材を一部に使用しており、私が乗車した2号車の天井には柿渋和紙が使われています。

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もう一つの客席がある4号車の天井には、埼玉県産ヒノキの西川材が使われています。

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車内とデッキの仕切り(2号車・4号車)には、秩父銘仙が使われています。

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3号車は、このようなオープンカウンタータイプのキッチンが設けられています。

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4号車は多目的スペースですが、残念ながらこの日イベントは開催されていませんでした。

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運転席の後ろには子供用の展望ステップが設けられています。

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テーブル席は2人席と4人席が設定されていて、テーブルウェアは全て「52席の至福」専用の特注品。コースターは樹脂製で、記念品として持ち帰ることができます。

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ひと通り車内を散策して自分のテーブルに着席し、定刻の10時45分に西武新宿駅のホームを静かに滑り出しました。

この日は西武新宿駅発ランチコースの初便ということもあり、新宿駅長をはじめ、大勢の職員や鉄道ファンから盛大に見送られて出発しました。

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列車が出発したところで、お待ちかねの料理をご紹介します!

私が今回体験したのは西武新宿→西武秩父間で提供される「ブランチコース」でした。

この列車の最大の魅力である料理は「つきじ田村」の田村隆氏の総合監修の下、岡元信氏、杉本敬三氏、篠原裕幸氏の4人のシェフが作る創作料理のフルコースを車内で味わうことができます。(監修シェフは随時変わります。)

 

スープ

鶏団子 蛤のスープ 青海苔の香り(岡元シェフ)

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前菜

至福の12種類の前菜(田村シェフ・篠原シェフ・岡元シェフ・杉本シェフ)

こんにゃくオランダ煮/鶏のチーズこがね焼き/パイナップルスモークサーモン奉書巻き/笹麩茶巾/さつまいも甘露煮/サーモンチーズボール/大黒本しめじのピクルス/パテ・ド・カンパーニュ/ロースハム/くらげ頭の甘酢漬/長芋湯葉巻き カニフカヒレあんかけ/口水鶏(よだれ鶏)

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メイン

武州和牛のポ・ト・フ~サプライズ仕立て~(杉本シェフ)

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デザート

こちらはカウンターキッチン車両で、ビュッフェスタイルで提供されます。

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もちろん甘いものに目がない私は全種類制覇!

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このあと摂生に勤しみます…。

 

なお、ソフトドリンクはお替り自由ですが、アルコール類は有料となっています。

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食後のコーヒーが配膳される際、クルー直筆のメッセージカードがテーブル毎に添えられていました。

こういった細かい心配りも嬉しいですね。

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全ての食事を終えた頃、芦ヶ久保駅で35分間停車します。

乗客は駅の外に出ることも可能で、近くの道の駅で買い物するなど、思い思いに過ごすことができます。

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その頃ホームでは、運転士さんやクルーの皆様方をモデルに撮影大会が繰り広げられ、この時ばかりはどこかの有名人ばりに注目を浴びていました。

運転士さんも敬礼ポーズで記念撮影に応じてくださいました。

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そして14時00分、定刻で終点西武秩父駅に到着しました。

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後ろ髪を引かれる思いで下車した私は、このあと秩父鉄道の「SLパレオエクスプレス」に乗車して「鉄分」を補給してきたり…。

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西武秩父駅からほど近い「羊山公園」では約4万株の芝桜を鑑賞して、秩父路の春を満喫してきました。

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このほかにも関東有数のパワースポット「三峯神社」「長瀞ライン下り」など、秩父には観光スポットが盛りだくさんです。

来年春には西武秩父駅構内に温泉施設がオープンするそうですよ。

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チケット代金には、西武線全線で乗車可能なフリーきっぷもセットになっておりますので、他の西武鉄道沿線の観光地にも足をのばすことができます。

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通常でしたら2時間弱ほどで結んでいるこの区間を、3時間15分かけて沿線の車窓をのんびり眺めながら、贅沢な食事を楽しむひとときは、まさに「至福」そのものでした。

長時間乗車を感じさせない、下車するのが名残惜しくなる列車でしたよ。

 

今回私が体験したコースは「ブランチコース」でしたが、夕刻から運転される「ディナーコース」では、さらに豪華なフルコース料理が提供されています。(お土産も付いています)

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味についてはもちろん言うまでもありませんでしたが、クルーサービスは多少不慣れな点は見られたものの、運行開始早々にしては思っていたよりスムーズに提供され、気持ち良くサービスをを受けることができました。

まさに

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という感想でした。

 

ちなみに運行路線は、秩父以外に本川越行きなどの路線が設定されています。

 

東京方面へのご旅行や、首都圏で弊社の物件をご利用のお客様で、こんなひとときを味わってみたい方は是非ご乗車ください。本当にオススメですよ!

 

なお「52席の至福」の予約は、西武鉄道のこちらのホームページで受け付けています。

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たまにはこういった非日常的な食事を楽しんでみてはいかがでしょうか?