2015/04/13
節税の話その1。(生産性向上設備投資促進税制)
こんにちは。役員の阪井です。
久しぶりの人物紹介:阪井進之助
愛知県尾張旭市出身。
田舎育ちのため、都会育ちに憧れた過去をもつ。
今は田舎育ちを誇りに思っている。決してそこにコンプレックスはない。
今日は私を象徴する真面目な話をさせていただきます。
それは経営者、経理責任者必見、節税の話。今回は
「生産性向上設備投資促進税制」
についてお話します。
え?なにそれ?
言葉だけではよく分からないですよね。
概要は以下の通りです。
■優遇内容
生産性(生産活動・販売活動・役務提供活動等)の向上につながる設備投資について、
即時償却又は最大5%の税額控除が適用出来る税制措置です。
■対象事業者
青色申告をしている法人
青色申告をしている個人事業主
■適用期間
平成26年1月20日~平成28年3月末日まで
即時償却または税額控除5%
平成28年4月1日から平成29年3月末日まで
特別償却50%または税額控除4%
■目的
この措置の目的は競争力を強化するためのもの。
一定の要件に該当すれば、今使っている設備改善のみならず、新たに設備を導入した際に、
その設備代を税引き前利益から差し引くことを認める内容です。
・・・と言われても、何のことかわかりづらいですよね?
それでもよくわからない・・・。
そもそも、税引き前当期純利益って何ですか?
そうですね、本日はそこから簡単に説明します。
財務諸表とは?
皆さん聞いたことがあるかと思いますが、企業には活動状況を記した財務諸表というものがあります。
いわゆる企業の健康診断みたいなものと思ってください。
財務諸表には「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」「株主資本等変動計算書」というものがあります。
特に「貸借対照表」「損益計算書」という財務諸表は馴染みが深いものです。
■貸借対照表
会社のベーシックな健康数値を表すもの。
財政状態を知ることができます。
■損益計算書
一年の会計期間で経営成績を表すもの。
税引き前当期純利益は「損益計算書」に属します。
【損益計算書】分類別
売 上 → 会社は何らかのサービスを提供し、その対価としていただく売上金。
売上総利益 → 売上からサービス提供するための直接経費分を差し引いた金額。
材料仕入れや売上をあげるために直接かかった費用。粗利益といわれています。
営業 利益 → 例えば、皆さんのお給料。事務所家賃などをを粗利益から差し引いたもの。
売上に直接関わった経費ではないものの、営業上必要となる経費。
【本業のもうけ】といわれる利益。
経常 利益 → 借入金などの利息や受取利息など、本業以外での収支を営業利益から加減したものが経常利益。
日常的に発生するものを加減したもの。(経常とは日常という意味をもつ)
【企業の総合的収益力】といわれる利益。
税引き前純利益 → 経常利益に対して、土地の売却益や退職金支払いなどの特別な理由による収支を加減した利益
ようやくここまできましたね。
その税引き前当期純利益※に法人税率をかけたものが法人税となります。
※実際は税務上認められない経費等を加減したものに税率をかけますが、解り易くするため省略しています
税率をかける前に、容認された投資額を差し引けることが本件の措置。
次回は本題を説明します。
財務諸表についてもっと知りたい!とお思いの方、お気軽に阪井までお問い合わせください。
※小生、税理士ではありませんのでご承知おきください
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