2016/07/18
これが読めたら名古屋人マスター!PART2 ~意外に知らない地名の読み方編~
前回、「勝手に名古屋難読地名検定」という記事をご紹介いたしましたが、今回は少し趣向を変えて、同じ漢字でも読み方が違う地名を少しご紹介したいと思います。
まずは定番スポット
その1【鶴舞(昭和区・中区)】
「つるまい」と呼んでいる方が大半を占めていると思われるこの地名…
駅名は「つるまい」ですし、地下鉄の路線も「つるまい線」ですね。
ところが名古屋市民の憩いスポット「鶴舞公園」の正式名称は「つるまこうえん」と呼びます。
元々、この地は水流間(つるま)という地名で、公園設置にあたり縁起の良い「鶴」の字を当てて鶴舞公園(つるまこうえん)とした経緯があります。
その後にできた隣接する旧国鉄の鶴舞駅や、昭和区内の町名がいずれも「つるまい」としたために2種類の呼び方が生まれました。
まぁ、これは結構ご存知の方も多かったかもしれませんね。
では、ここからは知っているようで、実はあまり知られていない読み方の地名をご紹介しましょう。
まずは、さきほど紹介した「Tsuruma Park」の下に併記されたこの高速道路入口の地名です。
その2【東新町(東区)】
こちらも高速道路のインターチェンジや、某地元ローカルCMなどの影響で「とうしんちょう」と読まれる方が一般的ですが…
実は正式な町名は「ひがししんちょう」なのです。
この町は万治3年に名古屋城下町において発生した大火に被災した蒲焼町(現在の錦三丁目)付近の武家屋敷の移転先として新たに準備された町で、その東側であったことが由来となっています。
「とうしんちょう」の呼び名は明治時代に入ってから行われるようになった通称であるといわれています。
その3【本山(千種区)】
名古屋で住んでみたい街ランキングの常連に入る、言わずと知れたオシャレな街ですね。
地下鉄東山線の駅名などで知られるように、これも大半の方が「もとやま」と読みますが…
正式な町名は「ほんやまちょう」なのです。
その4【黄金(中村区)】
これも近鉄名古屋本線の駅名や高速道路のインターチェンジがあるため、「こがね」と読まれる方が大半だと思います。
ところがこの地域を通っている「黄金通」は「おうごんどおり」と読みます。
ちなみに弊社の物流拠点施設「名古屋テクニカルセンター」は「おうごんどおり2ちょうめ」の交差点角にございます。
まぁ、「こがね」にしても「おうごん」にしても、縁起の良い地名には変わりありませんね。
他にも南山大学、高校などで有名な昭和区の「なんざん」も、その付近の町名「南山町」は「みなみやまちょう」と読むなど、様々な事例があります。(学校自体は「南山町」にはありません)
こんどは少し変化球。
同じ市内にありますが、離れた地域で読み方が違うパターンを紹介します。
その5【松陰】
先ほど紹介した「黄金」のすぐ近くにある、俳優の森本●オさんの出身校でもあり、サッカーの強豪校としても名高い【松陰高校(中村区)】は「しょういんこうこう」
ところが、この高校から数キロ西にあります【松陰公園(中川区)】は「まつかげこうえん」と読みます。
このパターンは【平田】→東区「へいでんちょう」交差点、西区山田町「ひらた」などでも挙げられます。
最後にこれを知っていれば超名古屋人マスター?
その6【栄生(西区)】
この地名自体、難読地名としても有名ですが、一般的に「さこう」の名前で知られています。
現在町名、駅名共に「さこう」にすべて統一されましたが、昔は「さこ」と呼ばれていました。
この地はかつて愛知郡中村大字栄(さこ)と呼ばれていたところで、「さこ」という地名はもともと「狭いところ」という意味で、一般的には「迫」「佐古」などと表記されていたようです。
探せばまだまだ出てくると思いますが、長くなってしまいましたので、今回はここまでにしておきます。
やはりそこにもその土地ならではのルーツが見え隠れしていて面白いと思います。
いかがでしたか?
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